Tell Your Worldが世界を変えるって本気で思ってみた。

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ツイートはしてたんだけど、この界隈のターニングポイントを意味しているかもしれないので、こちらでも一応取り上げておく。
(初回コメントオフ、混在時はビットレート落ちると思うので回避を推奨)

kzさんのTell Your Worldをバンドで全身全霊カバーさせて頂きました。今の日本が求めているのはこの曲だと思いました。ミクさんが与えてくれたクリエイター達の自由な発想、二次三次創作の無限の可能性それらの点が線に線が円になった“今”を歌ってくれている日本のクリエイティブの未来にとっての希望の曲だと思っています。本家様の楽曲、PVに心からの尊敬を込めて。この曲が今の日本をもっと元気に、もっと笑顔に出来ると信じてこの作品を全身全霊でカバーさせて頂きました。Tell Your World / livetune feat. 初音ミク作詞/作曲:livetune (kz)PV本家=ファンタジスタ歌磨呂・わかむらP・TAKCOMエンコード=staff A【関連サイト】http://livetune.jp/ (livetune公式HP)sm16436884 (【コラボ】 Google Chrome × 初音ミク 【PVCM】)



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【レビュー】『月光魔術團』平井和正

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出版時に買ってはいたんだが、当時まーったく食指が動かず。
で、この春先からふと風向きが変わって、合間見て、手にとっていて。
先日来の鼻風邪で行動不能をいいことに、のこり全巻読破。

いや、平井御大おそるべし。

月光魔術団



校内マフィアがあたり前のように存在し、バイニンやバイシュンはびこる博徳高校の”独り生徒会長”とあだ名される鷹垣人美は「犬神明(メイ)」と名乗る転校生、ライオンヘアの美少女と出会う。

二人の運命的な出会いは、周囲の生徒たちや教職員を巻き込んでゆき、社会は及ばず電脳空間、終には夢を介して並行宇宙までを変えてゆく。

現時点での”ウルフガイ”最新シリーズ。
(1996~2002年発表)


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空白―井上雄彦

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鼻風邪を引いてこの3,4日行動不能だったのでその間に。

空白/井上雄彦



井上雄彦氏、バガボンド休載前後についてのインタビュー集。

ここに書かれていることと、じぶんのこととはレベルの天地の差はあると思うが、非常に得心のいく、というか思わずうなずく内容だった。

なにかを作る、というときにある程度のところまでは、ロジックやスキル、あるいはその蓄積で作ることは出来るが、自身の感覚を”その先”へ連れていってくれる境地へ導くには、高負荷と楽しさが溶け合って混在するような、止揚したような状況が必要になる。

そういうときって、しんどいけど自分の全能力が能動的に動いている感じがして、負荷を感じつつ負荷とは感じていない、それ以前にその状態が楽しい。
(この”楽しい”というのも正確に言うと若干ニュアンスが違うのだが)

こういう状態の全能感、というのはたぶんなにかを極めた皆さんは、漏れなく経験されてるんじゃないかな。

そしてそういうところで通用するのは、「理屈」「論理」「技術」ではなくて、種火のように静かに燃えて方向性をしめす「気持ち」と「感覚」。

このとき、この「感覚」と相反する状況に身をおいてしまうと、エネルギーが強い人であればあるほど、コンフリクトを起こしてしまうと思う。

そういった「状況」に対しても自己制約のきつい方ならなおさら。

井上氏のケースはそれじゃなかったのかな。

克己心とそういう感情・感覚の力、その双方が尋常じゃなく飛びぬけて強いんだと思う。
ましてやそれが、自分で設定してしまったものなら、なおさら。

なにかものを作ろうか、という全ての人が目を通しておいて損はない一冊だと思う。




自分の気持ちに嘘をつかないこと―そのなんと大切なことか。







マイノリティ・リポート

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月極めレンタルで。
ディック原作、スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演という割には”ちょっとした佳作”に収まっている一本。

2054年、未来予知と個人情報の管理により、ワシントンDCでは劇的に犯罪を減らすことに成功していた。その未来予知システムを使った捜査局の主任ジョンは、ある日その未来予知システムの中に、自身が殺人を犯す姿を捉えてしまう。

なんとか逃げ出すも、自分の元同僚たちに追われるジョンは、システムの開発者の示唆により予知システムのコアである「プリコグ」の一人、アガサを連れ出す。アガサの記憶、そして亡くした息子への想いを絡め、事件は意外な人物へとジムを導いてゆく。
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