bookwalker(電書セール)のすすめ

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ニコニコのクソ運営ぶりとかけもフレでの欲ボケで未来の種を花が咲く前に喰いつぶす感じとか、非常にクソっぷりが目立つ角川さんですが、一点だけ評価してるのがその電子書籍サービスの「bookwalker」。一般的には電書といえばamazonのkindleのほうが著名かとおもうが、自分のような片っ端から乱読する人間にはひとつだけ飛びぬけてありがたいメリットがbookwalekrにはある。それが「コイン」制とその適用範囲だ。
(実はこれも考えようによっては焼き畑農業的な側面あるのかもしれないが、ユーザーとしては「毒を食らわば皿まで」の気分で行くしかないと思ってる)

同等のコイン制やポイント制は他のサービスでもあると思うがbookwalekrはここが少し独特なのだ。



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10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと 答えのない不安を自信に変える賢者の方法/山口 揚平

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もろ手を挙げて文中に感じる”テイスト”を歓迎するわけではないが、その誠実なスタンスは好感できる山口揚平氏の新刊。

けどタイトル長すぎw

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投資家が「お金」よりも大切にしていること/藤野英人

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以前に読んだビジネスに役立つ「商売の日本史」講義が面白かったのと、単純にタイトルそのものに興味がわいたのでamazonでぽちっとな。

投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書) [新書]
藤野 英人 (著)


結果、ものすごく面白い一冊だった。おそらくいまの日本人全員にいちばんかけている「お金」に関するリテラシーの核心の、少なくともその一部を見事についている一冊だと思う。曰く日本人は”清貧の思想”といいながら実は「お金が大好き」で「ハゲタカ」で「不真面目」だ、と。

これらの文言をみてむっ、とされた方は是非一読をオススメする。
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もう終わっている会社/古我知史

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amazonのオススメかなにかで見て。

もう終わっている会社 (ディスカヴァー・レボリューションズ) [単行本(ソフトカバー)]
古我 知史 (著)



もとマッキンゼーの大ベテラン、現ベンチャーキャピタリストの著者が、吠える(文字通り吠える)巷にはびこる会社・企業文化の”お約束”に対して喝を入れる一冊。

曰く「選択と集中から決別せよ」「中計などやめちまえ」「顧客主義を捨てろ」等、ネコも杓子も”トレンド””常識””意識の高い”等々大好きな昨今のビジネス文化に過剰適応されている皆様におかれましては、ひきつけを起こしかねない内容(苦笑)。

しかし、読めばわかると思うが、ただ乱暴に吠えているだけではなく、著者のこれまでの長年の経験の蓄積からくる”経験知”とでもいうべきものを、あらためて自身で論述しなおしてみるような形となっている。
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「円安大転換」後の日本経済/村上尚己

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あまりにも面白かったので、買ってきたその日に2時間半ほどで読了。

「円安大転換」後の日本経済 為替は予想インフレ率の差で動く (光文社新書) [新書]
村上 尚己 (著)

前著『日本人はなぜ貧乏になったか?』と同じ内容を、今度はさらに細かく、順を追って書いている印象。
この2冊を読むことで、バブル崩壊以降の日本の景気動向に関する俯瞰的な概要を把握できると思う。

社会人のみなさんなら、内容に対する首肯の是非はともかく、必ず読んでおくべきだろう。
(オレは日本の景気なんぞ知らない、という方なら別だが)

両書に共通するのはある種の「怒り」―義憤のように感じる。

常々、日本はマスコミがマスコミ本来の機能を果たしていない、機能不全に陥っていると自分は感じている。
本書はそれに加えていわゆるそれらにコメントを寄せる「識者」と呼ばれる層のいい加減さを1章割いて取り上げている。

ガラパゴス経済―略してガラ経―いい得て妙だと思う。


(以下は余談)
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