2023年─今年追加したデバイスいろいろ

標準

今年はカネがない割に諸般の事情でデバイスの更新やら新規導入をせざるを得ない年だった。そのためなんだかんだでいろいろと”自分的には”新規のデバイスに触れることが多かったので一応まとめておく。

”自分的には”としたのはこのあたりはもう早い方なら数年前から導入されているものばかりだからだ。まあおっさんが世間の流行にキャッチアップする過程(プロセス)の一例として読んでいただけると。そう、みんなビンボが悪いんやw

<iPhone13 ProMAX>

まず一発目は「FaceID」のiPhone。
しかし最新機種ではなく型落ちの13だ(泣)。



導入の経緯は客先でFaceIDのロック解除はともかくタスク停止とか「あ~いろいろと追いつけてないわ、コレ」と肌で実感したため。加えてコレまで予備として所持していたガラケーもそろそろ本格的に使えなくなりそうだったので回線契約の変更・整理を考えていたこともあったので。

そしてもう一つの理由はLiDARによる3Dスキャンを以前から試してみたかったため。技術的な理由としてはコレが一番大きい

で、正確かどうかは分からないが噂として購入当時の最新機種である14系はLiDARの仕様がデチューンされている?との話もあったので、13の未使用新品をひーひー言いながらネットで見つけて導入した(型落ちなのに値段落ちてないのドウシテ・・・泣)

元々自分の普段つかいの機種としてなぜ最新機種へのアップデートをしていなかったというと、これはドンピシャ前述の「FaceID」にある。
基本的に物理スイッチがないデバイスを個人的にはあまり信用していないのに加えて、コロナを期にタッチ決済等を期待して導入したメインのiPhoneSE2にも特に不満はなかったこともある(そしてこちらは指紋認証─TouchIDだ)。そしてやはりこの懸念は当たっていて、外出時のマスクした姿でのFaceIDの認識率はかなりクソである。この点現行の最新iPhoneに対して全てに言える唯一にして最大の不満かもしれない。
※特に欧米でのパスコード窃視+その場で強奪+数分内のロック解除・ID変更による強盗のニュースなどを聞くと、FaceIDは悪手以外の何物でもないということを改めて確信した

結果、導入後の印象として言えるのは

「ああ、これもう携帯とかじゃなくて撮影機材だわ」

ということ。携帯を買うのではなく小型・高性能の動画・静止画(通話もできる)カメラを買った感じ。
それぐらい動画・写真の撮影には使いやすく、撮影結果のクオリティも驚くほど高品質。自分はいわゆるミラーレス一眼のフルサイズ機も使っているが、この取り回しのやりやすさや持ち出しやすさという点でこれだけの撮影結果が得られるなら、フツーの人にはますますゴツくてでかいカメラなんぞいらなくなるわ、というのは実感した。

当初の目的の一つだったLiDARのほうもなかなかおもしろい機能で満足しているんだけども、こちらはなかなかきれいに・ハイクオリティに撮影するには少し修練とコツの獲得がいるようで、まだ十分に活かせていない。

※以下はScaniverseというLiDARアプリでスキャンした紙の博物館にあった展示物
(抜けてる部分はスキャンがうまく行かなかった部分)




高い買い物ではあったけども、時勢に追いつく意味と技術的な面での自己投資としては悪くない買い物であった。


<insta 360 flow>

iPhone13を”撮影機材”として認識した以上、関連して追加の設備投資も発生する(苦笑)。
それがこちら─insta360から出ているスマホ用ジンバル(スタビライザー)である。



値段が手頃(2万円弱)+これまで使ったことのあるinsta360製品ならまあいいだろう、ということで購入。結果、非常に使いやすく満足の行く買い物であった。

基本的にジンバル、ということであらためて特筆することはないんだけれども、昨今のスマホジンバルの通例でコンパクトに折り畳めるのは良いし軽量なので持ち出しやすい。

ただモードがいくつかあってそこの使い分けがいまいち明瞭でないことに加え、フォーカスロックのトリガーをけっこうスパッと素早く押さないとロックしてくれないのは気づくまで大変だった(苦笑)。

あとは・・・このジンバル専用のアプリ─というかinsta360製品は最近全て同社の製品を一つのアプリに統合しているようだが─に連携させて使う事が前提なのだけども、このアプリのかなり出来がいいのは良いんだが、関連製品を起動してリンクさせておかないと単独では起動できないのはちょっとネック(ジンバルとしての機能はリンクしてなくても最低限使えるはず)。ワイドスクリーンモードなど非常にいいのにジンバル起動させてiPhoneにリンクしてないと使わせてくれないのよ(泣)。手軽な製品とはいえ、やはりジンバル装着して、リンクして・・・とやると間に合わないことも多々。ぱっと取り出してスマホ単独で撮りたい時もあるので、そのへんは改善してくれるとありがたい。

なにはともあれコスパの良いいい製品だと思う。

ただここもいわゆる中華メーカーなのよね・・・。製品自体は信頼に値するし、良心的なビジネスしていると思うんだけどもDJIなども含め、有事などの”政治絡み”の状況が出てきたときにその”信頼”がどこまで頼りになるか・・・なんせそういうことを「国のため」チャラにする法律あるからね、彼の国は(国防動員法)
そういう意味では前述のアプリのできの良さも本当は手放しでは喜べない。嫌な時代になったもんですね。

※自分は仕方ないので使う場合はメーカーなるべく揃えてる(この点さらに後述)


<Amazon Echo Show>

これは全く自分では導入する気のなかったものが母の介護に関連して導入─思った以上によかったので自分も導入のケース。




うちの母は数年前から高齢者施設に入居しているのだが、その前後からパーキンソン病を患っていることもあって認知症の症状も出てきた(幸いパーキンソン直接関連あるものではなく老人性のものではあったのだが)

そのせいかこれまでは携帯電話でときどき電話も出来ていたのがこちらからかけても電話に出れないことが多くなっていたのが凄く気になっていた。電話のコール音内に電話が取れないとか携帯自体を何処かに落とし込んでしまい電池が切れてしまっているなどのケースがあったようだ。

携帯のSIMを使う固定電話も入れてみたのだが、これもどうもうまく行かない。加えてこれは3G回線のみしか利用できないようだったので先行きが見えている。

そういう事もあって他になんとか本人に負担の少ないように通信できる方法はないかと探していてブチ当たったのがコレ。
音声応答ならなんとかなるだろう+このAmazonEchoにある「呼びかけ」の機能でなんとかできるのでは?ということで入れてみた。

※呼びかけ=発信先から相手先のEchoShowのテレビ通話を強制起動できる=ただし同一アカウントでない場合は着信先の応答があるまで画像にはマスクがかけられプライバシー配慮はされている



で、結果としては悪くなさそう・・・ではあったんだが(実際都内のこちらから関西の入居ホームまで通話は何度か出来ている)、詳細は省くけどもこういうものは「当事者の周りにいる人」の協力がないと─協力がないにせよせめてネガティブなことさえしてくれなければ─成立しないわけですね、と。

まあ自分の場合は当初から近くにいてあげられない以上、いわゆる「カリフォリニアドーター症候群」的なことはしたくはなかったし、仕方ないっすね。
ただネットワーク機器は電源切られてるとただのハコ─というかただの場所取るだけのガラクタなわけっすよ(アップデートやメンテをこっちからやろうと思っても出来ない)。

まあこのあたりいい始めると言わなくてもいい愚痴に堕してしまいそうなので、このあたりでやめときます、ハイ(・・・・・)。

ただまあ高齢でケアがないと一人で生活できない母のような場合は現場に近い人達の判断を最優先すべきかと思うんだけども、以下のような本もあるので正解は必ずしもひとつではないような気もする(読みかけ)



しかしこれらの機器の購入代金もバカにならなかったんだが、不幸中の幸いはぜんぶAmazonのプライムデーなどのセールのときにしか買わなかったことか(苦笑)。

※ちなみにこのEchoShow利用にあたってのポイントは、このデバイスがあくまでもスマホにインストールされている「alexaアプリ」配下のデバイスである、ということ。使い方をまとめたサイトがいくつもあるが、高齢の親の見守りデバイスとして考えておられる方はこの点お忘れなきよう(自分も型落ちのiPhoneを母用と見立ててアプリ入れて設定した)



母用にEchoShowをセットアップしている最中に一番印象に残ったことは

「なんかやたらスピーカーの音がいいな?」

ということだった。で、まだこのときは設置しに行った直後はガラクタ扱いにされるとは思ってなかったので(苦笑)、使い方に慣れておかないとな─と思い、前後して自分用のものをセールの際に半額程度になっていた時に一台買っておいた。



結果、自分用にセットアップし、今もぼちぼち使ってみている。

こちらは「Echo Show 8」とあるように8インチの画面の固定型のやつなんだけど、やはり最初の印象は「スピーカーの音いいな」であった(笑)。
なので当初のもっぱらの用途はAmazonMusicを始め音楽定額サービスも連携できるのでラジオ代わりに音楽を流すことに使っていた。

ついで頻度が高いのは「天気・温度の確認」─これは外出の準備をしている際に「アレクサ、今日の天気は?」で読み上げてくれるので着替えながらでも使える。残念ながらニュースなどは読み上げ機能はなさそうで、即NHKの動画を再生したり文字情報でのニュースの表示になったりするのでそこは思ってたのと違った。これはスケジュールなどもそうで、iPhoneとのカレンダー連携はできるものの、読み上げによる通知などはひと工夫が必要っぽい(出来ないわけではなさそう─どうもリマインダー機能の方を使う感じのようだ)。このあたりはまだ研究中なので断言は避けるが、ソフトウェアのアップデートへの期待や設定の工夫で次第でより良い使い勝手にできそうな感じはある。

とりあえず作業中にそれっぽいインストをAmazonMusicなどのライブラリから流しておくと(スピーカーの特性も合ってるのか)、なんかスタバとかで作業しているような気分にはなれる(苦笑)。



<switch bot 製品(alexa連携)>

そして前述のように、やや本来の目的が肩透かしになってしまったので「このままじゃ少しもったいないな」と思い、せっかくならと導入してみたのがこれ─いわゆるスマートホーム化するためのデバイスである。

SwitchBot スマートリモコン ハブミニ



いわゆる「スマートハブ」と呼ばれる製品群の一つで、家庭内の家電製品などの赤外線リモコンを集約できるデバイスということのようだ。
(リモコンやデバイスとの通信手段によってはEchoなどのスマートスピーカーが直接ハブの役割をできるものもあるし、スマートハブ自体もいろんな会社からいろいろ発売されている模様)

数年前からぼちぼち話題にはなってましたよね、スマートホーム─いわゆる家庭内デバイスのIT連携。

とはいえ、それをやるには築ウン十年、6畳一間+台所の極小物件の我が家においては歩いて手で操作したほうが早いわけですよ(泣)。


と思ってたんだけども、実際にやってみたら違った(苦笑)


便利やん、寒い日に布団から手を出さずに電気消すのできるやん!?
アレか、一人暮らしの定番─電気のゴム紐のIT化か!?(違)

まず導入当初懸念していたのが「ウチの天井のシーリングライトもエアコンもけっこう古いので、いわゆる”学習”させるにしても手間なんじゃないか」という点があったんだが、これはさすが!─全部最初の信号一発覚えさせただけで汎用テンプレートに当てはまったようで、即認識できた、すごい!

で、一つ認識違っていた、というか「ああ、そういうことね」というのが

「別にEchoなくてもswitch botのアプリ単独である程度コントロールできる」

ということ─Echo必須ではない─ま、そりゃそうか(苦笑)。
ただ、当然音声コントロール機能はこのSwitch bot ハブminiは持っていないので、そこでEchoと連携させることで音声コントロールができる、と。そのおかげで布団の中からぬくぬくしながら手を出さずに「アレクサ、電気消して」で部屋の電気を消すことができるわけですね!(怠惰の極み・・・)

まあ、コスパのことを考えれば─前述のように6畳1Kの老木造アパートで使うメリットは皆無なんだけども、やはりこういうデバイスはなんだかんだで使うことによるメリットやコストよりも「わくわく」感が勝るな、と─実際使ってみてそう思いました、ハイ。

そしてエアコンと部屋の電気だけなのもなんなので、例によってAmazonのセールで以下を買ってみた─ただしまだいろいろ試行錯誤中(苦笑)。


SwitchBot 温湿度計プラス

温湿度計。いまのところスマホのエリア天気情報でなく正確な自宅室温を測定することぐらいしか出来てないが、他の機器と連携させる際に必要になってきそう。
(特定の温度を検知したらエアコンの暖房スイッチ入れるようにする、など)


SwitchBot 人感センサー

人感センサー。これも使い所難しいが、使い方を考える上でも持っておくかと買ってみた。いまのところ玄関ドア横に設置して感知で室内の電気点灯に設定してあるが、うちのような狭い玄関では靴履く動作だけで感知してしまうので(泣)、ON/OFFではなく「検知・即・点灯」という新選組みたいな設定である(苦笑)。
(ON/OFFを人の出入りでコントロールできるとこまでは詰めてない、ということ)


SwitchBot スマートプラグ プラグミニ スマートコンセント

一番わかりやすい遠隔でON/OFFできるコンセント。だが実はswithbot製品で一番気をつけなければいけない商品がこちら。

なにが問題かというと極性を持ってるタイプのコンセントなので金具が普通のコンセントやタップでは片方の金具が大きくて入らない可能性がある─事実うちのOAタップでは物理的にどうやっても入らない大きさだった。

なのでコレに関してはAmazon純正のスマートコンセントを買うか、間に極性対応の延長コネクタなどを使う形になる(ウチは買ったあとに判明したので延長コネクタで対応した)。

※このあたり個別環境の違いなどあるので、本文を鵜呑みにせず必ず自分で調べた上で自己責任でお願いしますね?

とりあえずこの金具の大きさを延長タップで解決したあとは電熱ヒーター(暖房)の給電元として使ってみている。ただこれはセットアップ時に注意書きとして出てくるが、こういう発熱系─火事につながるかもしれない系統のデバイスに使う際は慎重に検討したほうが良さそうだ。


そして一番最後は・・・・・実はコレはSwithbotやEcho関係なく元から持っていた(というか買っていた)製品

<ATOMCAM Swing>


アトムテック(ATOM tech) ネットワークカメラ ATOM Cam Swing

いわゆるネットワークカメラである。実はこのシリーズは前から数少ない国産メーカということで応援の意味で買っていた。でこのSwingも首振り機能が搭載されたということで発売前後で買っていた。

これまでは台所まわりが見えるようにおいて、万が一の出火がないかを見張るように設置していた─要はよくある外出してからの「台所の火元大丈夫たったかしら?」の不安解消のためである(苦笑)。

で、設置位置などは購入当初から変えていないのだが、Echo、Switch botとの連携でEcho上でカメラの確認ができるようになった。このあたりはただ単に「繋げてみただけ(笑)」という感じだが、ご家庭によってはペットや高齢者の見守りに力を発揮してくれるだろう。


* * *



ということで今年我が家で導入したデバイス類がちょっとまとまった量になったので、一記事書いてみた。スマートホーム周りはまだいろいろ工夫ができそうなので、場合によっては今後まとめてなにか記事として書くかもしれない。

まあしかしこういうモンを使って様になるのはもっと大きくて掃除の行き届いたお家なんでしょうなあ~(泣)。

それでも久々にちょっといい刺激を受けたので、こういうものは「自分に当てはまらないから・・・」で避けていてはなにも変わらない・分からない、という負のスパイラルになる、ということを改めて実感できたので、総じて悪くない買い物だったと言えると思う。

興味を持たれた方は、ぜひAmazonのセールなどをうまく使ってぜひ一度チャレンジしてみてほしい。




■追記

ただEchoShowなどはともかく、このSwitchbotも日本法人があるとはいえ、大元は中国の会社。で昨今の政治状況やAIの問題見ると、実はこれまでそこまで気にしなくても良かった「中国の会社」というのは少し留意せざるを得なくなってきてるとは思う。これはこの会社自体が「悪意を持ってなにかを企んでる」とかではなく、「政府から命令されるとそれに従わざるを得ない法律が彼の国にはある」ということである。

特にスマートホーム製品などは、その利用者の生活パターンを把握しようと思えばいくらでも把握し放題なわけで、そういった「可能性」は端から鼻で笑わずにシミュレートしてみることは必要なことではないかとは思う。案外このあたり、詳しいはずのIT関連の仕事についている方に限ってそこを見なかったことにしたがる人が多いような印象あるのが少し心配。

とはいえ環境によってはこういう中華製製品やアプリを使うこと避けて通れない時代にはなってきているので、自分の場合は「なら、できるだけ一つの会社にまとめておこう」とはしている。もちろん気休めにしか過ぎないんだけども、同じ漏れるにしても複数箇所からよりは一箇所のほうが万が一の塞ぎようも考えようがあるのではないか、という無駄なあがきである(苦笑)。

はよ国内家電メーカーからジンバルやらスマートハブを使いやすい価格と機能で出してほしいもんである。

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