【レビュー】『まおゆう魔王勇者 4巻』浅見よう

標準

新刊ラッシュやのう・・・さ、サイフが・・・(泣)。

『まおゆう魔王勇者(4) (ファミ通クリアコミックス) 』




前巻より続く第二次極光島奪回作戦は女騎士と南氷将軍との一騎打ちで幕を引いた。人間界は束の間の平和を満喫するが、魔界の鳴動を収めるために魔王は魔界へ戻ることに。出発を前に、魔王は、勇者とその事後を託すメイド姉にあたらしい”武器”をみせる。また勇者はいまや結果的に人魔共存の交易都市となった開門都市で青年商人とある”依頼”をする。しかし魔王の魔界への帰還に歩をあわせたかのように中央では、紅の学士への異端審問の動きが始まろうとしていた。

本編に加え、女騎士の勇者への淡い思いを描いた書き下ろし(?)「ある日の女騎士」、ここまでの主要登場人物の「人物名鑑」を収録。
続きを読む

【レビュー】『リーチマン2巻』米田達郎

標準

昨年末に出ていたらしいのだが、ばたばたしていて気付かなかった、不覚!
(アクセス解析のキーワードで気付いた始末、サーセンw)

『リーチマン(2) (モーニング KC)』



前巻をレビューしたときにも触れたが、本巻では東日本大震災でのエピソードが一部含まれており、そのエピソードだけで埋まるわけではないが、本巻全体をなんとなく貫くような通奏低音として響いている。
続きを読む

江戸の卵は1個400円!/丸田勲

標準

すごくためになる―というか単純にすごく面白かった一冊。
江戸、という別の国へのガイド本的、というか。

江戸の卵は1個400円! モノの値段で知る江戸の暮らし (光文社新書) [新書]
丸田勲 (著)

多くの時代劇や時代小説の舞台となり、また近現代以前でいちばん近い時代である江戸時代。
その中でも、町人文化が活発であった、文化文政期を中心に、江戸の諸色(物価)を、その生活文化とともに紹介した一冊。

続きを読む

のぼうの城/和田竜

標準

隣町の古本屋で、上下巻の小学館文庫版を。二冊併せて400円ほど。

のぼうの城 [単行本]
和田 竜

野村萬斎主演で昨年映画化の作品かと思うが、映画は未見。内容的には秀吉の小田原攻めの際の別戦線―北条方である成田氏の居城・忍城の攻防戦を描いた一作。

城主・成田氏長が北条方を見限りつつも、盟約上、小田原へ出兵せざるを得ず、その間の留守の城代となった”のぼう様”こと成田長親を中心とした城方と、秀吉に私淑し人一倍自負心があるにも関わらず、いまだ武功らしい武功をあげていない石田三成、その両者の対決を軸に、後に”石田堤”の逸話を残した、忍城の水攻めを描いている。
続きを読む

コミュニケーションは、要らない/押井守

標準

昨年の3月、震災から1年をむかえた頃に出版されていた一冊。

コミュニケーションは、要らない (幻冬舎新書) [新書]
押井 守 (著)



国内よりも、むしろ海外の玄人筋に人気のあるアニメーション映画の監督であり、”安保”に乗り遅れた元左翼として自身の出自を自覚的に語ることの多い、押井監督による震災や原発―その前後の日本の言論空間の空疎さを指摘した一冊。

本書の中で監督は、あえて意図的に「僕は原発推進派である」との命題を設定して、論を展開している。
続きを読む

ミッシングリンク-デジタル大国日本再生/谷脇康彦

標準

だいぶ前に買っていたのだが、なぜか一気に読み通せずようやく読了。

ミッシングリンク―デジタル大国ニッポン再生 [単行本]
谷脇 康彦 (著)




日本の電気・情報通信産業の現状直面している問題点を論じた一冊で、かなりいい内容が書かれている一冊だと思う。
続きを読む