【レビュー】『ビリオネアガール 2巻』支倉凍砂 桂明日香

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先日本屋にいったら出てたので。連載中断後、再開してるらしいのは知ってたが、単行本意外と早かった。

『ビリオネアガール(2) (アフタヌーンKC) 』



ヒロインの紫(ゆかり)は主人公・恵の学友たちと郊外へバーベキューに出かけ、はじめて歳相応の楽しい時間をすごす。そのバーベーキューの買出しのために普段動かさない1億円という額を口座に動かしたため、後日銀行から確認のための訪問―という名の営業があり、付き添いを頼んだはずの恵がそのとき出てこなかったのを理由に、紫は恵に買い物に付き合うようにいうのだが・・・果たして億万長者の買い物とは?

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【レビュー】『戦争と一人の女』近藤ようこ

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昨年末、出版されていた時点で購入。
近藤先生がたっぷり入り込んで描いているからだろうけど、先生の安吾原作モノはどうして毎回こう凄いのか・・・。

『戦争と一人の女 [コミック]』




原作である『戦争と一人の女』『続戦争と一人の女』をベースに、1本のストーリーラインを持った作品として再構築されている。

安吾自身がモデルと思しき脚本家の男(野村)と、かつて女郎であった過去を持ち、妾として落籍れ酒場のマダムであった女。
女は誰とでも関係する淫蕩さを持っていたが、その過去から身体の喜びを感じない体質だった。やがて戦争が始まり、戦争という名目を言い訳にするかのように二人は一緒に暮し始める、いつか戦争の終わりとともに来るであろう別れを信じながら・・・・・。


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「検閲の基準 ―発禁になった本、ならなかった本―」/千代田区立図書館展示

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twitterでどなたかの発言で出ており、別件ついでにいってみた。
「検閲の基準 ―発禁になった本、ならなかった本―」




内容自体は、図書館の展示スペースの壁面を1面とガラス展示台からなるミニマムなもの。
おもに明治以後~戦後GHQに解体されるまでの内務省委託本(法律で献本が義務付けられている)をメインに、担当者がどう検閲を行っていたのか?というところをまとめている。

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