平井和正先生ご逝去

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小学校の頃に角川文庫版の幻魔大戦読んで以降、自分の人格形成に大きな影響を与えて下さった偉大な作家でした。

もうその新作が読めないかと思うと本当にさびしいなあ・・・。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ウィキペディア-平井和正


deep_tortech
※写真は自分が把握している限りでは、おそらくこれが最後の作品―『幻魔大戦deepトルテック』。
おもえば幻魔、ウルフガイ、アブダクションほか幾多のシリーズが交錯する集大成的な作品だった。



狼の紋章(実写版)/志垣太郎・松田勇作

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先日テアトルの上映スケジュール見てたら松田優作特集やってたらしくて、みてみると「お!?」と本作品を発見。たまたまいい具合にスケジュールがあったので見てきた。

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平井和正の代表作のひとつとも言える”ウルフガイシリーズ”―そのなかでも”少年ウルフ”と呼ばれる中学生の犬神明を主人公としたシリーズ第一作『狼の紋章』を映画化した作品。少年犬神明に志垣太郎、対する極道の息子・羽黒獰に松田優作、ほか重要なバイプレイヤーである神明に黒沢年雄など著名な俳優陣での作品。

わざわざ「フィルム上映」と記載があったところに時代を感じるなあ。
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【レビュー】『月光魔術團』平井和正

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出版時に買ってはいたんだが、当時まーったく食指が動かず。
で、この春先からふと風向きが変わって、合間見て、手にとっていて。
先日来の鼻風邪で行動不能をいいことに、のこり全巻読破。

いや、平井御大おそるべし。

月光魔術団



校内マフィアがあたり前のように存在し、バイニンやバイシュンはびこる博徳高校の”独り生徒会長”とあだ名される鷹垣人美は「犬神明(メイ)」と名乗る転校生、ライオンヘアの美少女と出会う。

二人の運命的な出会いは、周囲の生徒たちや教職員を巻き込んでゆき、社会は及ばず電脳空間、終には夢を介して並行宇宙までを変えてゆく。

現時点での”ウルフガイ”最新シリーズ。
(1996~2002年発表)


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【レビュー】『ウルフガイ 12巻』

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願うる限り最高のコミック版になったと思う。

『ウルフガイ 12巻(完結)』



新月の満身創痍の中、人狼・犬神明は人類の悪霊が憑依した羽黒と最後の対決を迎える。
羽黒の振るう日本刀に指を飛ばされ、腕を切り落とされ、絶望の中に追い詰められる犬神明。
しかし、そこに彼を見つめる最愛の人・青鹿晶子の真摯な祈りが奇跡を起こす―。

ということで小説版『狼の紋章』のコミック化作品、完結編。


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【レビュー】『ウルフガイ 11巻』

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おなじく書店にて発見。

『ウルフガイ 11 (ヤングチャンピオンコミックス』




前巻でようやく監禁されていた先生と再会、羽黒の用意したトラップ満載の廃墟からの脱出行がはじまるが、竜子に刺された傷からは血がしたたり、地雷原を抜けた犬神明は文字通りの満身創痍。失血のため、まともに歩くことすらおぼつかない。

しかし彼は「俺を信じてくれ」との言葉と共に、先生を繫ぎとめている鎖を文字通り引きちぎろうとする。

そんな二人の元へ、犬神に焦がれ、真の悪霊と化した羽黒が戻ってくる・・・。


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【レビュー】『ウルフガイ 10巻』

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いい、予想外にいい。
不覚にもこの段階で泣かされるとは思わなかった。

『ウルフガイ 10 (ヤングチャンピオンコミックス)』



青鹿先生をエサに竜子に呼び出され、前巻で手傷を追った犬神明がようやく先生と再会するところまでを収録。
原作では描写のほとんどなかった侵入シーンが大幅に書き加えられ、エンターテイメント性も増している。
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