生賴範義展 THE ILLUSTRATOR@上野の森美術館

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先月前半から先日2月4日までほぼ一ヶ月、上野の上の森美術館で開催されていた、イラストレーター生賴範義氏の個展。日本のサブカルチャーに接している方ならまず間違いなく一度はその作品を目にされていると思う。

以前にも亡くなられるまでお住まいだった宮崎で個展が開催されたと記憶しているが、さすがに都内からだとハードルが高かったので、今回はまさに待ってました!と言う感じだった。

そしていざ現物を直接この目でみると・・・そのあまりの凄まじさに会期中3回も脚を運んでしまった。自分なりにすごい方だという認識はあったが、実態はその認識をはるかに超越している内容。3回も同一の展覧会観に行ったのはたしか大学出てすぐの頃のギュスターヴ・モロー展以来かも。

そして今回の個展を一言で言うなら”物理的に”殴られた感じとでもいえば良いか。

その作品、そしてその政策過程すべてにおいて”物理(フィジカル)”な要素の凄まじさをひしひしと感じさせられた個展だった。



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【レビュー】『幻魔大戦 Rebirth 5巻、6巻』七月鏡一

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書くのどうしようかと思ったがここまで取り上げてるので一応記事化しておく。

ストーリー進行的にベースとなった作品があるならではの驚きや緊張感がどんどん薄れてきているので、正直惰性で読んでる感じ濃厚。くわえて本歌取り的な本作品では元作品の情報をどう織り込むかがキモかと思うんだが、舞台がちょっとこちゃこちゃ変わりすぎで物語としてのダイナミズムを損なっているきらいはあるように思う。
(方針としては悪くないんだが頻度の問題というか)

『幻魔大戦 Rebirth 5 (少年サンデーコミックススペシャル)』

『幻魔大戦 Rebirth 6 (少年サンデーコミックススペシャル)』

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【レビュー】『幻魔大戦 Rebirth 2』七月 鏡一

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刊行ピッチが順調なのは喜ばしいことだが、なんでWeb連載にもかかわらず電書版がないのかと小一時間(ry

『幻魔大戦 Rebirth 2 (少年サンデーコミックススペシャル)』



ニューヨークに大量の隕石が落ちたことで市内は戒厳令が敷かれ、街は混沌の中に。そんななか”スーパーブラック”ソニーは軍からの医薬品を得意のテレポートで盗み出し、中東系のボランティア医師・ハサンに届ける。しかしその出所をとがめられたソニーは一人苦悩する。結果、ハサン医師は軍にとらえられ、ソニーをおびき寄せる環菜として使われる。ソニーを待ち受けていたのはクェーサ―からCIAへ出向していたジョージ・ドナー率いる超能力部隊だった。ソニーのピンチと前後して、本来の年齢に戻っていたステラもニューヨークへ飛ぶが、力はまだ完全に復活していない。そして囚われのソニーはかつて対峙したあの幻魔と再度因縁の対決を迎えようとしていた。

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【レビュー】『幻魔大戦Rebirth 1巻』七月鏡一・早瀬マサト

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両原作者が鬼籍に入り、残されたスタッフ・関係者によるリブート作品といえるか。web連載の作品だったので目は通していたが、意外と正統な続編として読めるのでいってみることに。

『幻魔大戦 Rebirth 1 (少年サンデーコミックススペシャル)』



月が地球に最接近するという衝撃のラスト―前作のエンディングを受けて、再度敗残の兵となった異星のサイボーグ戦士・ベガはルナ王女の面影を残した少女・ステラによって再度”召集”される。二人を載せた月の残骸はクレータだらけとなった無残な地球へと落ちてゆくが、その残骸が炎に包まれた瞬間、無数の”蝶”が跳躍する―。
そして舞台は現代へと移り、そこでは高校生の東丈が普通の生活を送っていた・・・。

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私的・後期平井和正作品ガイド

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平井先生の作品を最近取り上げているブログも少ないのか、うちのような素人の零細ブログにも訃報のあった週末をはさんでけっこうなアクセスがあった。
そういった方や、これを機に興味を持たれた方へのガイドとして、簡単なガイドを作っておこうと思う。

今後少しでも平井作品を読んで下さる方が増えることを願って。

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