【レビュー】『Black Bird / Tiny Dancers /思い出は奇麗で』/Aimer

標準

ファンクラブ盤を申し込んでいて、台風のなか佐川のお兄さんが届けてくれたのに、その後我が家のハードウェア周りの故障連発でレビュー遅れてしまった。時機を逸した感はあるが取り上げておく。

Aimer通算15枚目にしてデビュー7周年にあたるタイミングでの1枚。映画『累-かさね-』の主題歌で、作品の重さに合わせたかのようなハードなロックチューンの『Black Bird』をはじめ、昨年のシングル収録の『ONE』の路線を押しすすめた軽やかな一曲『Tiny Dancers』、そしてシングル『RE:I AM』のカップリングだった『今日から思い出』のPVの世界観シリーズである『思い出は奇麗で』を収録。そしてその『今日から思い出』も「Evergreen ver.」として新アレンジでセルフカバー。

映画の主題歌への抜擢ももちろん、これだけリッチなシングルを切れるアーティストというのは昨今の音楽事情にあってはなかなかまれではないだろうか。それはこのAimerというアーティストが7年間という時間を通して積み重ねてきたものが決して空疎な一過性のものではなかったということを力強く示していて、それを体現した一枚になっている。

Black Bird / Tiny Dancers /思い出は奇麗で(初回生産限定盤)(DVD付)
Aimer
SME (2018-09-05)
売り上げランキング: 46

続きを読む

【レビュー】『オーシャンズ8 』ゲイリー・ロス 監督

標準

これまでのシリーズ(ジョージ・クルーニー主演)はあまり食指が動かなかったので未見だったのだが、本作は女性ばかりのチーム+ケイト・ブランシェット様が出るというのでけっこう気になっていたので先日観にいってきた。

結果、作品としても小気味の良いエンタメ作品で、なによりもお目当てのケイト・ブランシェットがもう超絶カッコ良すぎて悶絶級だった(笑)。とりあえずブランシェット様のお姿みるだけでもお釣りがくるので、未見の方はぜひ見ていただきたい一本(笑)。

続きを読む

【レビュー】『インクレディブル・ファミリー』ブラッド・バード 監督

標準

先日からウチのアパートが外装リフォームとかで外でトンカントンカンやってる。音はまだいいんだが塗装が始まるとさすがに毒ガスでいぶされた状態で部屋でちまちまやることもできず、かといって猛暑の中街中をうろつくわけにもいかずおもわず映画館へ退避(笑)。

ずいぶん長い期間をおいての続編。前作は大好きな一本だったが、手元にDVDとかももっていなかったのでさすがにディティールは忘れた(笑)。
しかしそういう細かなところを覚えていなくてもそのまま見て楽しめる痛快な一本。久々にピクサー作品見たがピクサーがいいのか、それともこのブラッド・バード監督の腕か―ともかく楽しかった。

テーマ的にも昨今のトレンドでもあるポリコレというか男女平等というか―それをこのいかにもアメリカンマッチョなビジュアルのお父ちゃんが主人公の作品でやる―それもかなりうまくさばいているというのも、製作者側の底力のようなものを感じる、すげえなあ。

続きを読む

Aimer Fan club tour ”été”@8/13 Zepp Tokyo/Aimer

標準

数年前、まだライブ本数が圧倒的に少ない時期にあまりのチケットのとれなさにムカついて(笑)難易度さげるために入会して以来、なんだかんだでファンクラブ「Blanc et Noir」はずっと会員を続けてる(コンテンツもいい感じだし)。そのファンクラブ会員ならではのツアーがあるとのことで、東京公演行ってきました。




続きを読む

『嘘つき姫と盲目王子』原画展@青山GoFa

標準

先月末から開催されていた『嘘つき姫と盲目王子』原画展、好評のようで会期延長されたようで先日観にいってきた。

小ぶりながらも作品の本質―というか当初からぶれず・ゆるぎないものがあったんだなと感じさせてくれるよい原画展だった。(延長会期8/11(土)まで)

『嘘つき姫と盲目王子』原画展
https://nippon1.jp/consumer/usotsukihime/news/painting_exhibition/

続きを読む

【レビュー】『ウィンドリバー』テイラー・シェリダン 監督

標準

amazonプライムで以前観た『ボーダーライン』がすごく印象に残る作品だったんだけども、その脚本家が監督デビューするとのことで劇場の予告編でみて以来気になっていた一本。自分としては珍しく公開日に観にいってきた。

結果、昨今ではなかなかお目にかかりにくい骨太でハードボイルドな一本。『ボーダーライン』の時もそうだが本作もある程度実話に基づいた物語だそうで、淡々とした描写がかえってアメリカ社会の暗部の救いのなさを浮き彫りにしている見事な一本だった。



続きを読む