StarRingChild/Aimer

標準

非常に強力なキラーチューンとなった『RE:I AM』に続き再びAimer×澤野弘之のコラボによる1曲。
前作の強力さの前でなかなかむづかしい立ち位置に立たされた曲だとおもうが果たしてその真価は・・・。

StarRingChild EP(初回生産限定盤)(DVD付)
Aimer
DefSTAR RECORDS (2014-05-21)
売り上げランキング: 280

ほぼ5年越しで先日完結となった、機動戦士ガンダムUC EP7『虹の彼方に』主題歌。
『Even Heaven』『Mine』の2曲と標題曲劇場版バージョンおよび同曲とEven Heavenのインスト版を収録した全6曲を収録。


実はこのお二人による前作『RE:I AM』があまりにも強力すぎて、本作を試聴公開直後に聴いた第一印象は

「さすがの天才・澤野弘之も人間だったかw」

と思ったんだが、これ訂正します・・・。
この曲ある意味本編エピソードのエンディングに合わせてこの曲調で作ってあるんだわ!?と劇場でEP7みて思い、UnChildでの生バンドによるLiveバージョンを聴いたらさらにかっこよかったという。

澤野さん、正直すまんかったw

ただ上記UnChildのライブでも大トリはやはりRE:I AMだったので、本作が劣るということではなくRE:IAMが凄すぎる1曲だったというのが本当のところだろう。

劇場でこの曲がエンディングでかかった時「ああ、このエンディングならこの曲調でないと確かに合わないわ」と思い、すごくしっくりと聴けたのが強く印象に残っている。
そういう意味ではやはりフィルムありきの楽曲だったということは言えると思う、そしてそれはすごく正解だ。

では本曲単品できくとなぜやや初聴でのパンチ力が低いかというと、この曲ブレイクから入るサビの部分(「♪StarRingChild~」の部分)の語感が強すぎるんだろうな。

その証拠、というわけでは上記お聴きのように1:00前後以降で曲の印象が変わってくる。ここからエンディングへ流れ込んでいくわけだが、英詞でなく日本語の歌詞でサビ相当の部分に入るとその語感故の枠が外れて、非常にのびやかになってくる。amazonでのレビューでどなたかが「前半と後半で雰囲気がガラリと変わる」と書いておられたのはそういうことだろう。

決して楽曲単体で弱いわけでもなく、ガンダムUCエピソード7という作品をまず前提として存在している曲として、十分に良曲だと思う。
あとはその辺りをリスナーの皆さんがどういう立場で本作に接するかだろう。

けどなんだかんだ言って回してるんですよ、iPhoneに入れてヘビロテしているという(苦笑)。

そしてこのAimer×澤野弘之の組み合わせは、本作の英詞版を含む『SawanoHiroyuki[nZk]:Aimer「UnChild」』というフルアルバム一枚が嬉しいことに発売を控えている。
このお二人の組み合わせは、正直近年まれにみる強力な組みあわせかと思うので、興味のある方は是非注目しておかれることをオススメする。

UnChild 【通常盤】
UnChild 【通常盤】

posted with amazlet at 14.06.02
SawanoHiroyuki[nZk]:Aimer
DefSTAR RECORDS (2014-06-25)
売り上げランキング: 158



※06/04追記
上記、タイトル曲がUCがらみということでそれを中心にまとめさせていただいたが、カップリング曲もかなり良い・・・特に『Even Heaven』、7分超の曲にかかわらず何度も聴きたくなるスルメ曲だわ、これ。
なんかゆっくりとした心臓のリズムを聴いているよう。すごく落ち着く。

ラストの『Mine』もAimer嬢の魅力がよく伝わるバラード。こういう曲を歌わせると凡百の声の持ち主ならただのバラードになりがちなんだが、この”声”でそこからすこーんと飛び抜ける。ほんと強い。

コメントを残す