遅ればせながらレビュー。
ようやく完結。
あの寂しい表情・・・本作は全ガンダムシリーズを通して、いちばんシャア・アズナブルというキャラクターの慟哭を描いた唯一の作品となった。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN (23) めぐりあい宇宙編』
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック (3)』
本放送を見たのが確か小学校低学年のころ。
当時はこんなリアルなロボットものはなくて、事実大して話題にもなっていなかった。
それでも途中からとはいえ、子供心に面白いと思って見続け、最終回はちゃんとリアルタイムでみてたのよな。
さすがに年月の流れはいかんともしがたく、傑作である劇場版3部作も、これまでの経緯を知らないまったくの新しい視聴者からすると、厳しい点が多々あり。
そういう意味でリメイクは、ある意味待ち望まれていたが、当時の作画監督であり、漫画家としても作劇の鍛錬をされてきた安彦氏による本作は、そのリメイクへ一本びしっと背骨を通した事になるだろう。
そしてその真の主役として描かれたのは、白いモビルスーツを駆る連邦のエースパイロットではなく・・・。