レビューしてなかったのでこの機会にまとめてレビューしておく。両方とも昨年のリリース。
『幻魔大戦 Rebirth 3 (少年サンデーコミックススペシャル)』
『幻魔大戦 Rebirth 4 (少年サンデーコミックススペシャル)』
なんかレビューするモチベーションどんどん下がってんなーと思ったら、石ノ森キャラ・エピソードの比率が高まったのが原因かも。熱心ではないとはいえ、いちおう石ノ森ファンでもあるが、こういう多層構造で張られた伏線が面白いタイプの作品に単品で完結していることがおおい石ノ森作品を絡めても、そのあたりをすべて読んでいる読者でないと面白さはあまり高まらないんじゃないかな。
ただ本筋としては幻魔本編ではうやむやのうちに終わってしまっていた東丈の自己の分身ともいえる幻魔大王との対決を(いまのところは)ちゃんと柱に据えているので、そこは大いに評価したいところ。また杉村さん系の複数のキャラクター、そしてある意味幻魔シリーズの最強女性キャラクターであるムーンライトのビジュアルはやはり石ノ森デザインのそれがぴったりくる、ここは素晴らしかった。
そしてムーンライトが出てくるということは月影さんも登場してくるわけで、このあたりもいい感じ。また石ノ森作品に対して平井作品側のミキシングとして『悪霊の女王』をうまく絡めてはいるが、やはりモンスター形態?的なデザインは(不可抗力とはいえ)若干この2010年代においては無理を感じるなあ。別にモンスター化(幻魔化)させなくても三輪教師は心理戦で恐怖を出せる、そちらのほうが効果的に「怖さ」を演出できるキャラだと思うので、ちょっとこのあたりは安直にも感じる―まあ少年マガジン版のリメイク、とするのならこれはこれで正解ではあるのだが。
連載のほうは掲載サイトの再編統合?でURL変わったようだが、掲載継続中。ただ上記のように石ノ森作品比率高めのターンが続いているので、前ほど次回読みたいというわくわく感は正直なところ低減しつつある。
まあとはいえ、このリブートの落としどころは見てみたいとは思っているので、最後までお付き合いするとは思いますが。
あとやっぱり東丈はもう少し美少年に描いてほしいなあ(苦笑)。
※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正
三輪先生はスパイダーマンの「金色の目の魔女」や「魔女の標的」だと思います。あと、仰っているネタの一部が4/18発売の幻魔大戦Rebirth 5巻の内容のレビューになってしまっています。
はじめまして。コメント及びご指摘ありがとうございます。
三輪先生の件、あらためて思いなおしてみると確かに誤認+同系統のキャラクターと認識していたのが原因でもあったようです、うっかりしておりました。一部5巻の内容とのことも大変失礼いたしました、ひとつご勘弁の程を(^^;)
平井和正の魔女物は、そのテーマだけで様々な作品が掛かれたライフワークの一つなので、間違えてしまいますよね。
さて、幻魔大戦 REBIRTH 5巻を読んでみましたが、面白かったです。
私なりにTwitterに散りばめられた情報を集めてみました。
https://twitter.com/i/moments/855637424084459520
見どころとしては次のポイントではないかと思います。
・姉弟が突如入れ替わり事実や記憶までも塗り替えられた見知らぬ世界
・二人の美しい魔女先生
・新幻魔大戦における慶安事件の因縁
・幻魔宇宙とMARVELユニバースの接触
・犬神の里にあったはずの鬼の岩場を内部に秘めた巨大浮遊体
・再度の東丈の失踪と継ぐ者の仕掛た関門の舟の目指す先とは?
偽一休さんの幻魔大戦 REBIRTH 5巻のレビューお待ちしております。
宜しくお願い致します。