一昨年父が亡くなってから、身近な人の死を扱った本に手を出すことが増えたが、そういった中の一冊。
母子寮前 小谷野 敦 (著)
これも一つの親子の形。親御さんが生きている方は読んでおくといいと思う。
母子の愛情とそれに反しての父とのそれの無残さ。
人によって読み取れるものは違うだろうし、見えてくるものも違う一冊だと思うが、ここに書かれているのがある種の真実であるが故に、その読者それぞれが受け取るものも、決してまがいものではない、そう思う。
繰り返しになるが、親御さんが生きている方は是非読んでおくといいと思う。