著者直筆というわけでなく、インタービューアによる構成本ということですこぶる読みやすかった。2時間ほどで読破。
もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く (講談社プラスアルファ新書) [新書]
けっこう大事な指摘があり、いまの世の中への切り口として重要な切り口を提示してくれそうな印象をもったので、読後すぐ著者の別の作品注文→現状到着まち。
京大卒かつ経済畑出身という要素が、現在の経済至上主義的な原発礼賛派に対する”意味のある”論理的なカウンターを張れるかもしれないという期待と、作中そこここでちゃんと”歴史”に対する感覚がある(※)、という点で追加注文も無駄にはならんだろうと踏んだ。
実はもう手元には『幻想からの脱出』はあるんだけれど(実はコチラのほうを先に入手していた)、注文した残り二冊を待って判断したいと思う。
ただこの一冊だけでもかなりポイントは押さえられている。
「立場主義」というある種の洗脳から、自分も自由になってるなんてとてもいえないし、「東大話法」も使っちゃってたりする。
それを今後突破できるだけのエネルギーが自分にあるかわからないし、それに甘んじる時もくるだろう。
けど、同じ甘んじるにしても少しは抗ってから甘んじたいもんだわね。
結果はともかく”戦ったことがある”かの有無は雲泥の差だぞ?
結果がわかってるから戦わない、というのは利口なのでもなんでもなくて、単なる敗北主義だわな。
(※)
こう書いて気付いたけど、原発推進派の人たちって歴史感覚がない、というかあってもおそらくそれって”西欧史”のそれであって、間違っても”日本”史じゃなさそうなんだよな。
これって意外と重要なポイントかもしれない。