夏前のUnchildライブ、つづくパシフィコ横浜でのUC Film&Liveをみて「ああ、この人のライブはハズレなさそうだ」という確信みたいなものが出来たので行ってきた@先週金曜日・お台場ZeppTokyo
TVドラマやアニメの劇伴を数多く手がける澤野弘之のボーカルプロジェクト。昨年の001につづく二回目の開催で、これまで手掛けてきた各作品でのボーカルトラックを中心に女性を中心とした担当ボーカルの面々をゲストに迎えた豪華な単独ライブ。またライブ当日は澤野氏のお誕生日でもあったようだ。
昨年もこのライブは行われていたようだが未見、ただ『UnChild』のライブを幸運にも観れていたので「ああ、これはもう一度この人のライブは見ておきたいな」というのと、個人的に最近その活動をいちばん楽しみにしているAimer嬢もゲストで出られるとのことなので行ってきた。
(Aimerさんの月初の初単独は競争率高すぎてあたらなかったのだ:泣)
で、例によって前回と同じくZeppTokyo。
で、例によって入場の際の手際の悪さは相変わらず(怒)。
で、例によって客層地味目なみなさま(含む自分)。
しかしあれだな、こういう系統―いわゆるアニメーション作品が多い作家さん―のライブにしてはかなり女性のお客様が多い印象。
これは自分のようなおっさんの時代との違い、ということもあるのかもしれないがやはり澤野氏個人の固定客がけっこういるということなんだろう・・・というのを今回でなんとなく確信できた(笑)。
イケメンですものね、澤野氏。そしてあの自虐的・皮肉屋っぽい、けどどこか憎めない絶妙なMCが女性ファンの母性本能くすぐるんでないかなあ(笑)。
ほんで女性のお客さんは皆さんなんとなく小柄な品の良いお嬢さん方が多かった印象。(自分の前におられた二人組の方お嬢さん方も小柄で、前に背の高いにーちゃんたちがどんどん入ってきてステージ見るの苦心されてた)あと意外とけっこう年齢層高いお客さんちらほら交じっているのが印象的だった。(人のこと言えんが)
自分は今回ステージ正面に見て左手寄りやや中央あたりでみてたんだが、右手近くにごっついおたくっぽい兄ちゃん軍団がいたんだが明らかに日本語しゃべってないw
(言葉からすると中国語っぽいので大陸か台湾辺りから来られたのであろうか―良い音楽は国境を超える)
19時開演だが数分押しただけですぐスタートした印象。
オープニングは前回のUnchildLiveの時もそうだったんだが、打ち込みを軸としたインストから。(アルドノアゼロのシングルからなのかな)
またこれがカッコいいのよ!?ほんでやっぱり感じるのが、この方、やっぱりアーティストとしてリズムというかグルーブの作り方がホントうまい。
そしてnzk002としてのメインボーカルとなるMizuki嬢のボーカルで本編スタート。
で、公式ページでセットリスト出てたので見て頂きたいが・・・がっつり2時間半強のてんこ盛りのライブでございますよ!?
残念ながら自分は自宅にTVがないので、各作品観てない⇒どれがどのサントラだったのかというのがあまり分からずに現場で聴いていたんだが、こういうフラットな状態で聴けたことで、ある意味普通のバンドのライブのように聴けたのは収穫だった。
また同じ理由で先入観がある曲も少なかったので、各ボーカルの方のフラットな印象というか地力の部分もよく見えた感じだったのは怪我の功名だったかも(苦笑)。
それでもレンタルでみてたキルラキルのそれや、動画サイトでメドレーが流れてた進撃の巨人などは一聴してわかるのな。(当然会場の歓声が一段とボルテージ上がる、ということもあるが)
進撃はまだ持っていないんだが、たぶんいずれサントラ買うだろうと思う―原作読んで満足してた+上記の理由でアニメ版見てなかった―んだが、こんなん聴かされたらなあw
で、今回多数ボーカルの方登場されましたが、なんと言っても今回のMVPは小林未郁嬢だった。
いや、もともとコレを聴いてから凄いシンガーだというのは分かっていたんだが(これみて御本人の作品も買ったし)、今回は活躍の場面が多かったということもあると思うが、一人声量がべらぼうに違った。
これはご自身のライブが翌日にある、ということもあってスケジュール的にも良かったのかな。
反面、ちょっと生彩を書いたのがAimer嬢だった。これは小林嬢とは逆に初単独という大仕事を月初にこなしてたということもあると思うが、こちらが勝手に期待してハードルを上げていたこともあるのかもしれない。
事前の予想ではいい意味での小林vsAimerのゴジラ対メカゴジラ、或いは東西横綱決戦が観れるかと勝手に期待していたので、ちょっと残念。
ただ、そういう状態でも澤野氏の躁気味の毒舌MCを挟んだあとのRE:IAMはリラックスできたのか、根性で押し切ったのか、これまで聞いた中ではいちばん良いテイクだったと思う。
しかしなんちゅうか澤野氏のMCはほんとクラスのちょっと気になる女の子にわざといじわるいっちゃうような感じで微笑ましい、やられるほうはたまったもんじゃないだろうが(笑)。人一倍頭の回転が速くて、それ故に人一倍繊細だからだろうな、自分で先に予防線はっちゃうみたいな。(なんてかわいいんだw)
ここでのMCによると澤野氏とAimer嬢のコラボはこのライブで一旦区切りとなるそうで、このあと9月21日のバンダイ主催のライブを残すのみ、とのこと。
非常に魅力的な組み合わせで、ご両人にとってもそれぞれの活動においてターニングポイントともなった相手かと思うので、21日は是非思い残すところないように〆て頂きたいところ。
自分がボーカルとして意識的に見たかったのがこのご両名なので、ここまでこうまとめさせていただいたが、他の方も一定以上の実力を感じさせる方ばかりだった。
Aimee Blackschlegerは大人の貫録、cyuaはそのビジュアルもあるんだろうがいい意味でのポップス感、そして最新作で抜擢のmizukiはある種の潔癖さとでもいうような意志の強さを感じさせるボーカル・・・とお三方それぞれにキャラクターが違うのがわかる。
ただ面白かったのは先ほどのセットリストでみると、すこし昔の曲だと「ほー、この人がこういう曲調を」というのもあって、その辺りに逆に澤野氏の試行錯誤も見て取れる。
逆に言うと、それだけ澤野氏の中ではいつもちゃんと曲ごとに確固としたボーカルイメージがあるんだろう。そしてそれを十分に体現してくれるボーカリストを常に探している、ということでもあるんだろうな。
で、本編をがっつりやったあとのアンコールでは小林嬢がケーキ持って登場!どうも澤野氏のお誕生日だったようで会場みんなでHappyBirthday合唱という微笑ましいシーンが。
(けっこうでっかいのを小林嬢に喰わされてました―さすがにケーキに顔突っ込むのはやらんかった、ちょっと期待してたんだけどw)
残るアンコールは最新作に相当するアルドノア・ゼロ、nzk002としてのメインボーカルMizuki嬢で2曲やって〆。
このMizuki嬢も元々自分のバンドを持ってる方のようで、ちゃんとアーティストに必要なエゴの部分をしっかり持ち合わせているよいボーカルかと思う。ちゃんと選ぶ人選んで来ているちゅうことよなあ。
そして最後、再度アンコールあり、ここでは御本人のピアノソロによる楽曲メドレー。
そう、あの毒舌MCに惑わされてたけど、当然ながらこのピアノソロが圧巻・・・・・ほんと素晴らしかった。
曲も素晴らしい、ピアノも凄い、おまけにイケメンwこれでもう少し黙ってれば、世のご妙齢の女子の皆様にモテモテは間違いなしですぞ!?
(まああのMCが逆にいいんだけどw)
そういった冗談はともかく、Film&LiveのパンフだったかでUCの原作福井氏が「澤野氏と出会えたことは自分にとっても大きな財産」的なことを仰ってたと思うが、これはリップサービスでもなんでもないと自分も思う。
澤野氏は当日で34になられたとのことだけども、このままいけば20年後ぐらいにはいまの久石譲氏ぐらいのポジションになってるのは間違いないんじゃないか、そう思わせるだけのものがある。
自分よりも10年ほど若い世代の方で、こういったスケールの大きな才能が出てきたのはほんと久しぶりのような気がする。
そういった今後のますますの活躍が期待される才能をちゃんと見逃さずにいた自分を、ここはほめといてやるべきか(苦笑)。
まあそんな事をしなくても、これだけの才能の方ならいずれ遅かれ早かれ、その音は間違いなく耳にしていただろうが。
一ファンとして、氏の今後ますますのご活躍を期待する次第です。
来年も003のライブをやられるそうなので、ぜひ観に行きたいと思う、チケット取れれば(泣)。
DOA好きなのでライブで聞けて羨ましいですわああああ。
進撃のサントラのヤツのみならず全部ふつうにポップスとしてクオリティ高いのでかなりお得感のあるライブかと思いますよ、チャンスがあればぜひ。
けどのいずさんにはWODなくて物足りないかもしれないなあw
そのうち海外ツアー追っかけレポートやってくれるだろうと期待してるんですがwww
澤野さんのライブはマジでチャンスあれば行ってみたいと思っております。
海外行くためにはまずはパスポートから…w