富野由悠季対談集 Ⅱ

標準

前巻を取り上げたときにも書いたけど、心ある人は必読。

ガンダム世代への提言 富野由悠季対談集Ⅱ (単行本)


いま三十代より若くて、これからの社会で責任ある仕事をしていきたい、と真摯に考えている人は必読・必須。

持ってないなら今すぐamazonでポチるなり、近所の本屋へ駆け込め。
いまのところ刊行されてる全三冊すぐに買え、食費苦しくても買え。

今後三十年、その三十年を通じてこの先百年、千年先につながる仕事への、入り口となる本。

そう、あくまで―”入り口”。

ここにあるようなことを、頭に入れておくのが”最低限”。

誤解のないように書いておくと、ここにあることの全部エキスパートであれ、などという意味ではない。
(ここに登場されている方は全て第一線級の方々ばかりだ―その全てに匹敵するようになるなど絵空事だ)

では、なにを頭に入れろというのか?

それは、ここに書かれてあるような、物事に対するものの見方―要するに”視点”だ。

もうほんと、こういう視点を持って着々と対談相手を見つけてくる富野監督には頭が下がる。

ぜんぜん老いてないのよ、この視点の鋭さは。

むしろ若い我々のほうが、はるか彼方に置いていかれているのかもしれない。

Ⅱ集、Ⅲ集と二冊まとめて買ったので、稼ぎのない今の自分にはちと出費ではあったが、十分に元を取れてなお余るぐらいの内容だ。

ここにあるような視点を手に入れているかいないかで、この混沌のこれから先の世の中、生き易さ・生き難さは大きく違ってくるだろう。

繰り返し言う、心ある人は必読。

いまようやく二冊目を読み終わったので、これから三冊目へ―。

可能であれば読破後、感想をまとめたいと思う。

富野由悠季対談集 Ⅱ」への3件のフィードバック

  1. 飲マスク

    Mac miniに関する記事を探そうとした際、間違えて科学カテゴリを探したら、この記事が目に着きました。
    富野由悠季は「ロボットアニメを作っただけで存在が科学になる男」ということでしょうかw

    また本項目と関係ない話で恐縮ですが、富野監督と平井和正先生はリアル友人だったのですね。
    作風も思想も違うので意外でした。
    ただ同好の士であればこういった要素が合う人同士が仲良くなるのでしょうが、
    どうも軽く経緯を見てみたら、富野監督が幻魔大戦を撮る予定だったのがポシャったり、
    平井先生が富野作品のファンになったから、というある種お仕事上の付き合いだったりファン感情の延長っぽい感じなので、
    作風とかが似てるかどうかはあまり関係ないのかもしれませんね。

    あと合わない点といえば、このお二人では変態度にも差があると思いました。
    当然富野監督のほうが上という意味でw流石は手塚治虫先生の弟子筋にあたるだけはある(笑)

  2. niseikkyu

    コメントありがとうございます。
    いつも当ブログの記事をいろいろ読んでコメントをつけていただくのは大変うれしいのですが、できればご自身がお読みになったことのある、読もうと思っている作品の項目でコメントをお願いします。

    一般的に有名な作品や項目の場合はこの限りではありませんが、記事の内容と関連性の高いところへコメントして頂ければ幸いです。

  3. 飲マスク

    この度は直接的に関係ないコメントをしてしまい申し訳ございませんでした。
    今後はこのようなことがないよう、ちゃんと記事及び記事で取り扱っていらっしゃる事柄について吟味の上で発言するようにいたします。
    最後にこのようなことをしたこと、重ねてお詫びいたします。

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