『イーオンフラックス』

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予約順からすると、まどマギが来るはずだったのに人気らしくて、飛ばされてこちらが先来たでござる@月極めレンタル。(泣)

イーオン・フラックス スタンダード・エディション [DVD]



人類を突如襲ったウィルスにより、人口は激減。残された人類は一箇所に集められ、隔離都市の中でその命脈をつないでいた。

しかしその最終都市を巧妙に独裁統治する”グッドチャイルド”家に対する不満分子たちは密かにレジスタンスを結成し、グッドチャイルド家党首の暗殺を目論む。

唯一残された家族である妹を、グッドチャイルドの監視警察に殺されたイーオンは、党首暗殺のためにグッドチャイルドの中枢施設への侵入を開始した・・・。

*

上映当時から気にはなってたけど未見―ということでこの機会に。

基本的にセーラー服の女の子がバズーカとかマシンガンぶっ放すよりも、ムチムチなお姉さまがレザースーツでブレットバラ撒くほうが好みなので、安心して見れました(除く栗山千明様:違)



えーと、はっきりいってしまうと”風の谷のナウシカ”(原作版)のライト版&近未来SF版です、これ。

といっていいほど、びっくりするぐらい話の骨子の部分のフレームが同じ。

ただ、舞台を変えてある+女性監督らしいスタイリッシュさがそこかしこに見えて、あんまりいやな感じのパクリ方じゃない、むしろオマージュ的にも捉えていいのではないかと。

スタイリッシュというのがでたが、それが例のトレーラーなどで見られた蜘蛛走りというかムカデ走りというか、それだけにとどまらず、全編における妙なオリエンタルテイスト―というかモロ日本式のデザインといい、一部のセットのビジュアルがもろ『真女神転生Ⅲ』における”アマラ深界”だったりニヤニヤしっぱなし。
(蜘蛛走りもひょっとすると川尻版の『妖獣都市』の影響かも)

調べてみると(それが直接関係あるかどうかは知らないが)この監督、日系の監督なんだね。

女性、というだけでも珍しいのに―だからありきたりな脚本っぽいのに、独特の空気感があったのかも。


基本、超大作でもなんでもない、けれどそれなりに楽しんで見れる佳作のSF作品。

個人的にはあまり大げさでない規模といい、ちょっとはずしたテイストといい、嫌いじゃないです。

こういうのがコンスタントに数作られるとうれしいんだけどな。


あ、あと本作は元々TVアニメシリーズだった?らしい。
で、毎回主人公の女性が死んでしまうところで終わる―次回時と場所を替えて繰り返し、というのが一つの演出だったっぽい。

それはそれで、作品のテーマにあってる。
ちょっとこれも機会があれば見てみたいな。

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