年初早々に思いがけない訃報だったのがギタリスト・藤岡 幹大氏が亡くなられたニュース。
世間的には海外で大活躍中のBABYMETALを後ろで支える”神バンド”のギタリストとしてかと思うが、個人的にはAimerさんチームのツアーギタリストということで何度も生でその演奏を聴かせていただいた方。まだお若い―それに小さなお子さんがいらっしゃるというのに、神様も残酷なことをする。
ということでその音に興味があったのはもちろんだが、追悼の意味でも一枚購入させていただいた。上述”神バンド”のメンツによる非常にテクニカルな一枚である。ある意味和製BozzioLevinStevensみたいな感じ。ただおそらくこのメンツでのレコーディングのきっかけとなったであろうBABYMETALのこともあってメタル要素の曲も含まれている。これがこのまま続いていたならどんな未知の世界を体験させてくれるユニットになっていたかと思うと、返す返すも残念だ。
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前述のように基本インストメインのアーティストたちのコラボ作品となるので、傾向としてもBozzioLevinStevensの『Black Light Syndrome』的なイメージのある一枚。こういうのもジャズ的?と表現してもいいんだろうか?たださすがBABYMETALのいわゆる”神バンド”のメンバーたちなので曲調はアッパーなものも多く、メタル的なアプローチの曲もあるのが印象的、加えてかっこいいんだまたこれが。
ただタイトルに『仮音源』とあるように凄腕の(そして多忙な)ミュージシャンたちがおそらく時間的に厳しい中でまず音を出してみた的なアプローチから始まっていると思われるので、この組み合わせならではの音というのはおそらくこれから育てていくはずだったんだろう。(逆説的にいうと、にもかかわらずこれだけカラフルな音が入っているのはほんとすごい)
返す返すも逝くにはあまりにも早すぎる方であったと思う、すごく残念だ。
※あと冒頭でも書いたが、世間的にはBABYMETALが有名だがAimerさんのツアーメンバーでもあった藤岡氏、先日ツアーを終えられたAimerさんも公式サイト(会員サイト)のブログの中でツアーファイナル前後の記事で藤岡氏のこと言及されていた。
今はただそのご冥福をお祈りするばかりだ。
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