【レビュー】『Ref:Rain/眩いばかり』Aimer

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ということでツアー最終日と同日に発売された最新シングル。例によってタイアップ作品であるそうだが個人的にはなんといってもあのCoccoさんからの楽曲提供+名曲『Raining』のカバーというのが!

ツアー会場で購入したんだけれども、もうロビーに流れてるわけですよあの聴き知ったメロディが(感涙)。

ジャケットからもわかるように「雨」をテーマにした曲を集めたシングル。タイトル曲+Cocco提供曲+過去曲リアレンジ+Rainingカバーの全4曲。

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こうは書いたけれど、実はタイトル曲も非常に素晴らしい、というかベストアルバ以降でより顕著になってきたアーティストしての独自性をちゃんと踏まえての切ないパワーバラード。もちろんこれまでの作品―その初期の作品から―もそういう部分はちゃんとあったんだが、よりポップ性が増しているといえばよいか。悪い意味でいうのではなく非常にメジャー感のある堂々とした楽曲。そらこんな曲を中高生のころにもし聴いてたらどっぷりはまるでしょ。とびとびにライブなどにお邪魔すると明らかに客層の年齢層が若い方たちに入れ替わってるのを感じるがそれも納得、すごくいいことだと思う。

そしてそのシングル曲にふさわしいタイトル曲を抜けるとあのリバーブのかかった例のギターのトーンが聴こえてくるわけですよ(泣)。やっぱり昔しっかり聴いてたからぱっとわかるのよCocco節。しかしCoccoさんの曲でありながらちゃんとAimerさんの曲として違和感ない。これを機会にもっとコラボしてくれると嬉しいのだが。

そして3曲目はミニアルバム『After Dark』に収録されていた「AfterRain」のセルフカバー。「Scarlet Ver.」とあるようにより華やかさの増したアレンジで明るさがより印象的で、アレンジにも当然ながらここ最近の作品のサウンドメイキングと共通のカラーがあってよりパワフルさを感じられる。

そして最後は名曲『Raining』。調べてみたら20年前!?うひゃ~!?つ、ついこの間でしたやん、この曲聴き倒してたの・・・((((;゚Д゚))));
で、ここは少し面白くて―というか収録アルバムのそれぞれのカラーの違いがあるからだと思うんだが―このAimerさんバージョンはもう突き抜けた後に戻らないことがわかってる過去に対して歌っているように聴こえる。このあたりこの今回のシングル盤ならではのカラーを反映しているような感じがして面白かった。もちろん素晴らしい良カバーだと思う。
(Coccoさんバージョンは当然ながらまだ一雨来そうななかのつかの間の晴れ間という感じなのよね―だからこそ次の『ラプンツェル』という強烈なアルバムに続くわけだし)

ということで個人的に好きなアーティストが系譜としてつながっていることを感じさせてくれるという、非常にうれしい良曲ぞろいのオレ得的な一枚でございました。
今回に限らずぜひCoccoさんとのコラボは細く長くでいいので続けていってくれると個人的にはうれしいな。

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