パッセンジャーズ/ロドリゴ・ガルシア 監督

標準

Amazonプライムにて。例によって視聴期限切れを前に追っかける感じでウォッチリスト消化してる感じ(苦笑)。

アン・ハサウェイ主演のサスペンスものだが、これもネタバレ禁止系のオチの一品。
一部ではその落ちがパクリだ二番煎じだと厳しいが、いい意味でアン・ハサウェイ主演作品らしいチープさがあってこれはこれで良し。全くひどい落ちというわけでもないし。

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物語としては飛行機墜落事故から生き残った人たちが事後のPTSDのカウンセリングを受けることになるが、その担当臨床心理学者がアン・ハサウェイ。で、その一人の中に問題人物がいて、その彼にどんどん巻き込まれて行き・・・といった感じ。

で、このあたりもラストのどんでん返しに関わるのであまり詳しく描けないのだが、この結局深い中になっていく問題児の彼なんだが、最後まで見た後でもこのキャラクター造形がナゾというか個人的にイライラするというか「メリケン女子はこんなクソ野郎が魅力的に感じるわけ???」という問題行動いっぱい。話のオチがどうのよりこっちのほうがイライラして思わず途中で見るのやめようかと思ったほど。

まあこの彼も最後のネタバレ段階になるとフツーのいい青年という感じで正体がわかるわけだけど、それにしてもなんであんなイラつくキャラクターにするかなあ、おまけに別に美男子でもないし、セクシーな感じでもない。

しかしまあそういったところ含めて最後のオチのところへもっていくまでをサスペンス調のトーンで引っ張っていくには必要なギミックだったのかもしれんけども。カウンセリングのワークグループを見張る謎の男や、飛行機会社の社員などもそのための意図的なミスリードなわけね。(こう書いちゃうとネタバレか:苦笑)

とはいえそういう強引なまでの引っ張りを作っておいたのでオチのどんでん返しはそれなりに見れる。脚本のアイディアとしては決して悪くないと思う。
ただ予算の関係か、あまり画的にはハイクオリティな感じはなく、加えて脚本的にもやや隙があるためかA級大作という感じではない。

そのぶん気軽に見れてなんとなく感慨にふけることのできる、いい意味でのライトテイスト作品かと思う。
ただ冷静に考えるとなーんの救いもない落ちだったりするんだが、まあ作中本編の描写自体が救いを表しているともいえるか。

日本でも昔この時期に大きな飛行機事故があったので、本作を見ながらそのあたりを風化させないために思い返してみるのも”時期的”にはいいのかもしれない。
まあ、そんな作品です。

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