先月は丸ひと月更新をさぼってしまった・・・誰も見てないだろうブログだけれども反省。
それはさておきちょっとした事情でamazonのFireTVを触る必要があったので、そのテストを兼ねて動画再生のテストとして一本映画を見たいな~とおもい、映画館へ観にいきたくて観れてなかった以下をレンタルで。¥399なり。ウチの回線は今時ADSLの4Mなんだが最初のバッファでのコマ落ち以外はHD画質でいちおう最後までストレスなく見れた。
基本は密室劇だが、なかなか最後まで見せる一本だった。
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ヒロインが交通事故で目が覚めると、そこはある男の作った地下シェルターの中。事情がよくわからないままに身の危険を感じて脱出しようとするヒロインだが「やめろ!外は”攻撃”によって汚染されているんだ」。しかしどうにもうさん臭い。男は海軍上がりで衛星部門で働いていたというのだが・・・。さらにもう一人彼のシェルターづくりを手伝ったという若い男もいて、不思議な三人での生活が始まる・・・・・。
基本『SAW』などでもみられる密室劇。この手の作劇はシナリオと、そのシナリオをどれだけブーストできるかという役者の演技にかかっていて、制作側のレベルが結構試されるジャンルである。そして本作はそこをかなりうまくクリアしており、最後までヒロインとともに観客側の視点も「どれが本当なのか?」と翻弄され続ける。もちろん最後まで見ればある種いくつかの映画のハイブリッド的な作品とわかるのだが、そのネタバレになるまでをどううまく見せるかが監督の腕の見せ所だろう-本作はその点においてかなり合格点な一本だと思う。
ネタバレになるので詳細書くことは控えるし、このあと見てみようと思われる方はあまりamazonやwikiなどの詳細を読まないことをお勧めする。そういう意味ではある意味アイディア一発勝負ともいえるので。
ただこの系統のヒロインの伝統なのか、最後の最後のチョイスはなかなか根性入っている感じで「うお!?そっちへハンドル切る!?」という感じではあった。演ずるメアリー・エリザベス・ウィンステッド嬢はここまで知らなかったが、いわゆるこういうホラー系にはよく出る「スクリーム・クイーン」なのだそうな。確かに美人だしいわれてみると納得だが、それ系の女優さんにしてはどことなく知性的な感じがするルックスというのも今風なんだろうか。個人的にも好感度高し。ほか関連作品あればもう少し見てみたいと思ったな。
あと総じていうなら60年代のアメリカ小説というか、もっというとレイ・ブラッドベリ作品的なテイストを最後まで見終わるとすごく感じる―レイドバックなテイストというかな。
そういう意味でいうとある種温故知新というか、昔のありがちなアイディアを現代の演出・撮影技術ですこし斜めからとらえなおした作品といえるだろうか。
続編あり得るラストではあったが、作ると全く別のジャンルになるだろうな(笑)。ただやるなら少し見てみたいとは思った。
個人的にはお勧めできる一本でした。
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