たまたまみたまとめスレ系のページでお勧めの映画ばかりを紹介しているのがあって、その中でけっこう名前が挙がってたので月極めレンタルで借りてみた。
なんちゅーかB級ならではのすごい力技の一本だった(苦笑)。
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詳しいストーリーはネタばれになるので書かないが、要は街の秘密に一人気づいてしまった主人公がその秘密を握る怪しげな集団から追われるうちに、街を覆う本当の秘密に気づいていく・・・といった感じ。
前半は上述のような謎解きメインのストーリーで、どこかスチームパンクかつシュールレアリスム的な―もっと言うと「夢」の世界のような不条理さと都合のよさが混在したような世界が舞台。そしてこれがストーリーが進んでいくにつれてどんどんエスカレートしてゆく。
そしてついに最後の方には「そうか!これが世界やったんや!」とインド人もびっくりな感じのちゃぶ台返し―それも投げっぱなしジャーマンな感じの力技な落ちが待ってたわけですが、嫌いじゃないです、こういう突き抜けたバカバカしさというのは(笑)。
なので真剣に見るのではなく、どこかアメコミ調というかオールドファッションドなペーパッグSF的な胡散臭さを含めて楽しむ映画だと思う。
昨今の映像水準からするとややしょぼく見えるセット類や、そのレベルだからこそ成立する街がにょきにょき生えてくるシーン、あるいは黒のコートに帽子という妖怪人間ベ○のようなルックスの怪人が直立不動でまっすぐ浮遊していくなど、ビジュアル的にはイマジネーション豊かで、ちょっと子供のころの気分に戻ったようなシュールな絵柄が展開するが、これがけっこうおもしろかった。
役者さんは主演の兄ちゃんはあまり見ないがマッドサイエンティスト役のキーファー・サザーランド(最初ユアン・マクレガーかなと思った)がフリーキーな感じでいい味出してたし、久しぶりにジェニファー・コネリーみたが相変わらずきれいだったな。
まあ深く考えずに世界観を楽しむ一本。
あとやっぱり最後の壮大すぎる投げっぱなしっぷりを笑えるかどうかで、この作品の評価は変わると思う(笑)。