Blenderで3Dモデリングに挑戦してみる

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前回記事にしたVR周りのこともあるが、もともとずっと前から3Dモデリングには挑戦したかった。
しかしこのジャンルは入口間違えるとなかなか独学では厳しいとこがあって、これまでちょぼちょぼ試してはいたんだけど、ほんとかじるだけで挫折して終わってた。

ただ、今回はこのBlenderというソフトがフリーかつ高機能ということもあって、非常にユーザー層が厚い=ノウハウが収集しやすいこととソフト自体の洗練もあってか、なんとかモデリングでそれらしい形を作るところまではたどり着けた。

もちろん、この後にUVマッピングでのテクスチャや、マテリアルやリギングといった部分も越えていかなければいけないのだが、とりあえず最初の形にはなったということで。




まずこのBlender、いいソフトなんだが実はかなり操作方法が独特で―特にドラッグやオブジェクト選択などでマウスのセンターボタンや左右クリックが通常と逆といったクセの強いソフトとしても有名で、正直最初はどうなるかと思った。

しかしそこは慣れれば何とかなるということと、操作のほとんどがショートカットキーで行うことが大半だったので、ここを越えてしまえばなんとかなった、という感じ。触りたい設定の箇所にマウスをロールオーバーすることでショートカットが表示されるのもよかった。

で、当初は買ってきた書籍みながらちまちまやってたんだが、意外と決定打的な書籍がなく、自分が買ったヤツも後半に行くにつれ、指示通りに操作してもサンプル画像通りにはならないタイプの書籍で(そらマテリアル設定の指示ないのにサンプルでは当ててカラフルにしてりゃ落差感じて当然ですわな)、基礎操作を覚えた後はもっぱらネットで検索しながら操作方法を覚えて言った感じ。

※ざっくりここまで作った後で「意外とまとまってるかも」と感じたのはCGWORLDの下記特集号。これのほうが書籍の「Blender入門」的なヤツよりシンプルにまとまってたような気はする。

とまあ、なんとかここまで作りはしたが、あとはまだこれからなので、残りは作ったモデル自慢して終わろうと思う(笑)。わーい、かっこいいー!(←アホ)

今回作ってみたのはいわゆる「永野版」のリックディアス。「MS-24」のやつですな。
(以下のみレンダリング画面だが、まだレンダリング自体よくわかってないのでフォトショで明度だけあげた―一部だけマテリアルで色も付けてある)

トータルでおよそ6万ポリゴン強になっちゃったのだが、その原因は調子に乗ってわっほわっほいいながら作ったロケットノズル類(苦笑)。球や円筒形は当然ながらポリゴン喰いやすいので、ロケットノズルとパイプ類を削るだけで2万ポリゴンほど減る。

ポリゴン数に関しては、ここから動かす方向へ行くなら減らさないといけないだろうし、逆に3Dプリンタで出力する方向へ持っていきたいのなら、逆にもっと増やさないといけないだろう。方向性によって当然アプローチの仕方は異なってくると思う。

今回はかなり時間を割きつつやって、大体1か月強ぐらいが実働時間だったかと思う。こんな風にみえない関節部分のところも作ってたから時間がかかったのもあると思う。

あと当然ながら、元のイラストで描かれていない部分は自分で想像=創造しなければいけないし、関節周りなどは「動かすとしたら」と考えると、そのクリアランスも考慮して作らなければいけない。そこにけっこう時間取られた。

関節周りなどは一応ねじりやひねりを考えたり、それらが動くとするとこれぐらいの装甲のクリアランスないといかんよね、とか考えたり。ほんでそうやった場合の元絵との整合性とか、いろいろと考えるところは多かったが、その分楽しくもあった。

こういうゴチャっとしたところを見れるのもイラストとは違う3Dならではのだいご味かなあ。

あと今回のモデリングに当たっては元絵以外に以前WAVEからリリースされていた1/144のガレージキットも参考にさせてもらっている(手元に持っていたので)。現物が手元にあるかないかというのはデカいかも。

で、この今回作ったモデルもまだ一部ディティール足さないといけないし、後頭部の動力パイプ付け忘れてるし、バルカンファランクス作んのか、どーすんだ?だし、いろいろと未完成ではございます(苦笑)。

ただ勢いで作った割にはここまで作れたのは正直うれしい誤算だったし、なによりも集中力が継続できたことで、基本的にこういう「つくる」作業が自分は嫌いではないんだな、というのを改めて確認させてもらったのが最大の収穫だったかも。

ちなみに疲労度でいうと、ガンプラなんかを本気で改造してガッツリ作っているときぐらいの疲労度はある。なのでこのあたりはもう少しいい意味で「手を抜く」ことを覚えつつ、並行して「楽してクオリティをあげる」ノウハウも覚えていかないといけないかな。

ということで、来年はこのあたりをもう少し勉強していきたいなと思っております。
そういうなにがしらかの目標的なものができたのはよかったなと。

では皆様、来年もよいお年を。

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