エネルギー論争の盲点/石井彰

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絶対読んでおくべき一冊。

エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書 356)


震災による原発事故以降、エネルギー問題は論争喧しいが、その論争の質といえば原発推進派も脱原発派も、自分の知っていることだけを根拠に、双方恣意的にいいたいことをぶちまけてるだけの感が強い。

そうなってしまう理由は、この問題の全体を俯瞰できるだけの知識もないのに、それぞれ変な使命感―イデオロギーといってもよい―をもって、ある種の宗教論争になってしまっているからだ。

特に原発推進派のそれは、なまじ反・脱原発派に比べていわゆるインテリゲンチャと呼ばれる人が多いからか、それ以外の人たちを見下すばかりか、皮肉る・嘲る態度の人たちが多い印象で、「日本の知識階級層というのはこんなに品性が(知性がではない)低いのか」とがっかりした。

確かに反原発派の人たちは、理屈よりイメージ、正確な数値より思い込みを元に論を展開する、いわゆるエコ原理主義的な人種が多いので、最初は丁寧に説明していても、いっこうにロジカルな話が出来ないそれらの人たちにイラつくのもわからなくはない。

しかし、それを引き受けて、相手のおびえ・恐れている気持ちにシンパシーをもちつつ、粘りづよく論理をもって説くのが、真の知識階級という層のノーブレスオブリージュではないのか?

そういう意味では、特にtwitterにおける原発論争というのはそのあたりの真贋見極めるためのバカ発見器でもあったといえるかもしれない。

しかし、そんな不毛な論争は見ていても、なにも建設的なものをもたらしてくれるものではない。
正直うんざりしていた。

そこで見つけたのが本書だ。

本当はどうなのか?

本書は、その議論をするために必要な基礎知識が、新書というサイズに非常にバランスよく収められている良書だと思う。

いま、このエネルギー問題に関心を持っている人は、必ず読んでおくべき一冊。




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青春18きっぷの旅・その4

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残すは最終日・・・とか書いてたがまだあった、宇治が残ってたよ(苦笑)。

実家が関西圏にある、ということは歴史ある史跡、神社・仏閣回り放題とおもいきや、帰省をかねて帰ると、実家おとん・おかんによる突発オーダーがいつ入るやも知れず、意外とプランニングが難しい(笑)。

なので幾つか想定プランを立てておき、隙あらば!という感じで回るのがポイントか。
宇治市はそんな感じで、急に回ったんですが、それが功を奏してゆっくり回れた、想定外だったので(爆笑)。

きれいな町でした。

例によって以下、自己責任でお願いします。

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青春18きっぷの旅・その2

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つづきです。
到着翌日は墓参りやらなんやらで1日つぶれたので、1日おいてさらに西進してみました。
といっても姫路までは、新快速を使うと十分に余裕のある距離。

住んでたときには実感なかったけど「かわいいよ新快速、かわいいよ」な感じですかね(苦笑)。

以降は、例によってwordpressのFlashプラグイン含みますので、興味と固定回線のある場合のみどぞー。
(ロードに少し時間かかると思います)

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青春18きっぷの旅・その1

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実家より「いくらなんでも盆ぐらいは帰って来い」コールがあったので、しかたなく(苦笑)遅めの盆休みをかねて帰阪。

で、せっかくのこんな身分(笑)、新幹線で帰るだけのお金はあるが、こんな機会じゃないとなかなか出来ないことをしよう!と青春18きっぷを使って鈍行で大阪まで帰ることにした。

結論:いままでこの楽しさを知らんかったワシはアホや!

めっちゃ楽しかったんですけど!




※googleマップでなぞった初日の移動行程。およそ京都までで530km。

というか「青春18きっぷ」とあるが、こういう旅の楽しさは、おっさんになってからのほうがはるかに楽しいんじゃないかな。
これだけの距離、「移動する」ことだけにしか価値をみないのであれば、それはもう新幹線が最高なわけですよ。

けどこの距離の中に、歴史や文化があり、いろんな知恵のヒントが隠れている、ということを悟る・感じる、にはある程度の年齢が必要とされる。
若い子が草っ原ばっかりの山間見ても心踊らんと思うわけよ、そりゃ都会が楽しいに決まってる。

そういう意味で、いまこの年齢、このタイミングでこういう旅が出来たことは、自分にとってはj非常に幸運だったと思います。

以下、写真を例のFlashギャラリーで貼っておきます。1日目は写真少なし。
それでもロードに若干時間かかるかもしれないので、興味のない方はスルーなさってください。

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