宇治の翌日は、親に言われて急遽無線RT買いに梅田ヨドバシ行ったり、中学時代からの級友たちと飲んだり。
そして最終日。帰路についてです。
■ 最終日
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さて、復路。
速度と効率を考えれば、東海道線を素直に東上するのが賢いが、速度と効率というのは今回の旅には、いちばん意味のない言葉。
第一、素直にまっすぐなルートなんて面白くもなんともない(笑)。
ということで京都から木津を経て、関西本線(伊賀上野や三重の亀山などを通る)を使って名古屋へ出、そのあとは成り行き次第、ということとした。
しかし距離を稼ぐためには、例によって始発に乗りたいわけで。
最寄り駅の始発に乗ろうとすると、家から駅までのバスないよ!?
そうか、なら歩いてしまえ
ということで最寄り駅まで歩いて到着。
けど歩いたおかげで、オリオン座がきれいに見えた。
各停で京都につき、京都で奈良線に乗り換え。
さすがにこの時間、ほとんど人が乗っていない。
奈良線は途中の木津まで。
道中、車内で迎えた朝焼けの空がきれい。
特にその雲―。
木津に到着し、30分弱の乗り換え待ち。
外に出るも駅前なーんもなし。仕方ないのでコンビニで朝ごはんにおにぎり二つ・お茶を買う。
おにぎりもぐもぐしながら待ってると、電車到着。
一駅となりの加茂までの電車。さらにここで乗り換え、関西本線にて亀山まで。
電車はこういったローカル線にありがちの二両編成ワンマン列車。
ほとんどバスのノリで、降りるときは前より車両で運転手さんに切符を見せる。
そらそうでないとコスト的にまわらんわな。
で、この加茂から途中の山間の景色が、また川沿いの「ぎゃー!?」というくらいよい景色で。
途中河川敷に、キャンプ場と思しき場所あって、車並んでたのも納得。
あと、今回このコースを通ってみたかった一つの理由は、(厳密には違うんだが)本能寺の変後、徳川家康が領国へ脱出した際のルートに近いはずなので、それをたどってみたかったというのもあった。
(家康の脱出路はもっと北寄りのルートだと思う)
途中、確かにさもありなん、という棚田ばかりの狭まったコースばかりのところもあり。
伊賀上野、ということもあるように伊賀忍者というのも、こういう土地柄が生んだんかいなー、とか妄想しつつ。
しかし車内はもろ生活列車で、けばいお姉さんのってくるわ、クラッシックギターのハードケース抱えたお嬢ちゃんが一生懸命五線譜になにか書いてるわで、それはそれで楽しい混沌。
そして時間調整で10分15分と平気で止まる。
のんびりしとるのー。
とかいってるうちに亀山。
ここで名古屋行きに乗り換え。
ここからは快速なので早かった。
しかしこの路線も、やれ長島だの桑名だの、歴史小説に出てくる地名がバンバン。
ちょっと下調べしておけば、見れたとこもあったろうが、それは次回の宿題に。
名古屋について、さすがにちょっとケツが痛いので小休止。ルート検討。
このまま往路と同じく、中央本線利用は芸がない。
ということは、東海道本線。
そして例の飯田線が気になる。
よってとりあえず東海道線で。
豊橋行きに乗る。
三河安城やそのあたりを通過すると、やはり徳川発祥の地ということもあるんだろうか、ちらほら古そうな屋根瓦や神社らしきものが見える。
で、豊橋について、実際に例の飯田線の時刻表を見てみるが・・・。
こりゃダメだ、つぎの電車18時て!?
(長篠とか近場への本数はたくさんあるが、飯田まで行くのは、午前一本午後一本という感じ)
あきらめて浜松へ移動。浜松城を見ることにする。
浜松は降りるのはじめてだったが、きれいな街。人口も多そうだ。
浜松城までは歩けない距離ではないが、微妙な距離なのでバスに乗る。
(この駅前ロータリーも円形になっていてきれいだった)
お城のある街は、町並みもキレイなところが多いなあ、というのが今回の印象。
市役所前で降り、浜松城へ。
お役所や学校がお城の近くにある、というのはいい。
なんか背筋がしゃんとのびるような気がする。
浜松城はものすごく小ぶりなお城。
けど、なかなか品があっていい。
城内を改装した見学施設も、コンクリだが、その小ぶりさにあわせて背伸びしてないのがいい。
切符切りのおじさんや、ボランティアガイドのおばさんも、なんかすごく人間としての過剰さがなく、すごく身の丈に対してまっとうな感じがする。
そういう意外な感覚を、意外なところで感じられたのは収穫だった。
城を出、腰掛けの松も眺めたので駅まで。
ちょっと歩けば、遠州鉄道にも数駅乗れそうなので、徒歩で移動。
途中、市役所を通り抜けたところに、でかでかとブラジル総領事館、とあったのがなにか時勢を感じさせる。
自動車産業が多いから、出稼ぎに来ているひとがおおいのかな。
そして遠州鉄道。
ひさしぶりに紙のきっぷ+切符切りキタコレ!
そして二駅100円!安っつ!!
で、浜松駅に戻り、東海道線熱海行きに。
さあ、ここからが地獄の始まりですよ。
車両はいわゆるベンチシート。
つぎからつぎへと乗ってくる客。目の前で空席がどんどん奪われていく(;;)
初期で座るの失敗したので、ずっとぼっ立ちだ!?
結局、浜松~静岡間、立ちっぱなし・・・(TT)
このときほど静岡県民がにくいと思ったことはありませんでした、ええ。
(いい逆恨みだ;)
静岡でようやく座ることが出来、富士あたりまで気絶(笑)。
昔住んでいた三島を、懐かしむまもなく通過しまもなく終点の熱海。
もう17時を大きく回っているので、あたりも暮れかけ。
そんな車内で終点近づくと、急にわらわらとむさい連中が!?なんぞ!?
手には、赤いJTBの文字の入った時刻表!?
しまった!?鉄だ!囲まれた!?
という、なんかゾンビ映画のような光景に出くわしましたが、ぶじ東京行きの席を確保。
(当然自分のことは棚に上げてますが―だって紙メディアの時刻表なんてもってないもーんw)
19時半東京着の列車だったが、途中湘南新宿ラインに乗り換え、無事帰宅。
はー、長いようであっという間の旅でござりました。
とまあ、いちおう最終日レポートはここまで。
こういう、目的があるようでないような旅、というのはいい。
急がない、どこでも降りようと思えば降りれる、というのが。
そして今回の旅で、青春18きっぷがいかに魔法のきっぷなのかというのがよーくわかった(笑)。
今後とも、チャンスがあれば有効活用していきたいと思います。
あ、そういえば魔法のきっぷ、まだ一日分残ってるんだよな―。
さあ、どこへ行こう?