メディアが出さない世界経済ほんとうの話

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昨年末発刊時に買っていたんだが、インプットモード切り替えられずようやく読了。

メディアが出さない世界経済ほんとうの話

とびとびに読んではいたんだけど、最後まで読み通せなくて置いてあったんだが、ようやく最終章まで。

こうは書いたが、内容はすこぶる面白くて本来ならあっという間に読んでいたと思う。


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略奪大国

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なるほど、と思う箇所もあったが、後半は真面目に読む気失せて流し読みしちまいました。

略奪大国~あなたの貯金が盗まれている!~


昨年末帰省していたときに、関西ローカルの『たかじんのそこまで言って委員会』のパネラーとして筆者が出ていて、なかなか筋の通ったことをいうな、と思ったので、ご祝儀がてらに読んでみたわけですが・・・。
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エネルギー論争の盲点/石井彰

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絶対読んでおくべき一冊。

エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う (NHK出版新書 356)


震災による原発事故以降、エネルギー問題は論争喧しいが、その論争の質といえば原発推進派も脱原発派も、自分の知っていることだけを根拠に、双方恣意的にいいたいことをぶちまけてるだけの感が強い。

そうなってしまう理由は、この問題の全体を俯瞰できるだけの知識もないのに、それぞれ変な使命感―イデオロギーといってもよい―をもって、ある種の宗教論争になってしまっているからだ。

特に原発推進派のそれは、なまじ反・脱原発派に比べていわゆるインテリゲンチャと呼ばれる人が多いからか、それ以外の人たちを見下すばかりか、皮肉る・嘲る態度の人たちが多い印象で、「日本の知識階級層というのはこんなに品性が(知性がではない)低いのか」とがっかりした。

確かに反原発派の人たちは、理屈よりイメージ、正確な数値より思い込みを元に論を展開する、いわゆるエコ原理主義的な人種が多いので、最初は丁寧に説明していても、いっこうにロジカルな話が出来ないそれらの人たちにイラつくのもわからなくはない。

しかし、それを引き受けて、相手のおびえ・恐れている気持ちにシンパシーをもちつつ、粘りづよく論理をもって説くのが、真の知識階級という層のノーブレスオブリージュではないのか?

そういう意味では、特にtwitterにおける原発論争というのはそのあたりの真贋見極めるためのバカ発見器でもあったといえるかもしれない。

しかし、そんな不毛な論争は見ていても、なにも建設的なものをもたらしてくれるものではない。
正直うんざりしていた。

そこで見つけたのが本書だ。

本当はどうなのか?

本書は、その議論をするために必要な基礎知識が、新書というサイズに非常にバランスよく収められている良書だと思う。

いま、このエネルギー問題に関心を持っている人は、必ず読んでおくべき一冊。




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これは見ておいたほうがいい

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長い。けどこれは見ておいたほうがいい。

groove japan

クラブソニックいわき でのトーク from groove japan on Vimeo.

特に家族を持って、子供を持っている家庭の人は絶対見ておいたほうがいい。

長いのでラジオ代わりに音だけ流すとかでもいいと思う。

最初はもっと胡散臭いのかな、現実論だけを語る人なのかな、と話半分で聞いていたが、厳しい現実を冷静に押さえた上で、あえて希望を語ろうとしている。

「けどそれって現実的じゃないよね」とかニヒってる態度がさもクレバーかのように勘違いしているアホどもと違って、この厳しい現実を踏まえ、それでも希望を捨てず、語っていこうとするのは凄いと思う。

自分の持ってる漠然とした認識の甘さの部分も良くわかった。

というか、本来はこれぐらいのパワーを持って、それぞれの論者は自分たちの論を語らないといけないはずなんだよね。

人ならではの小さい弱さも、だけど希望を見ようとする善性の部分も、その混沌全てひっくるめて人間だ、という認識がないといけないと改めて感じた。

見て、聞いてみて、自分のなかに生まれたモヤっとしたもの―それを大切に。

それぞれの、そのモヤっとしたものがきっと”この先”を生きていくための大きなヒントになると思う。