戦国自衛隊/半村良

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bookwalkerにて。今回のセールじゃなくて以前なにかのキャンペーン時に購入して積ん読になってたものを。

新装版 戦国自衛隊 (角川文庫)
KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01)
売り上げランキング: 1,176

日本海沿岸で大規模演習を展開していた自衛隊だが、その最中、新潟と富山の県境の境川にある臨時の補給物資の集積所に待機していた数十名の隊員たちはその装備とともにタイムスリップに巻き込まれる。彼らはいつの間にか戦国時代へタイムスリップしていた。伊庭義明・三等陸尉たちはそこで出会った長尾景虎に協力し、とりあえずの部隊の安定を図るが、彼らとともに持ち込まれた近代兵器、その威力故に、彼らも否応なしにその戦乱の中に巻き込まれてゆく・・・。

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柳生忍法帖/山田風太郎

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bookwalkerの角川セールにて電子版を。

柳生忍法帖 上 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
KADOKAWA / 角川書店 (2014-07-25)
売り上げランキング: 2,048
柳生忍法帖 下 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
KADOKAWA / 角川書店 (2014-07-25)
売り上げランキング: 2,955

山田風太郎によるいわゆる”柳生十兵衛三部作”の一作。江戸・徳川時代の初期、会津藩・加藤明成のもとを退転した堀主水の一族だったが、男たちは捉われ鎌倉の女人寺に身を寄せていた女衆も、加藤配下の”会津七本槍”の手によって虐殺されてしまう。しかしその事を起こした女人寺・東慶寺の住持・天秀尼は神君家康の孫・千姫の庇護下にある人物だった。その残虐な手口と男子不入の女人寺にまで立ち入っての狼藉に千姫は加藤との対決を決意し、生き残りの女衆七人に加藤を討たせようとする。その七人のもとへ老僧・沢庵を介して隻眼の剣士が現われた。

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日本SF展 SFの国/世田谷文学館

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先日行って来たので遅ればせながら。

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SFというジャンルの日本国内におけるその黎明期から現在までを網羅した展示。筒井康隆・豊田有恒を監修に迎え、SFの黎明期の主舞台であった文学(小説)から手塚治虫が切り開いたマンガでの展開、そしてその後に続く映像媒体(特撮)なども含む、国内SFの歴史を辿る。9月28日まで東京・世田谷文学館にて。

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光秀の定理/垣根 涼介

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たまたまもっていた角川の株主優待にて。

光秀の定理 (角川書店単行本)
KADOKAWA / 角川書店 (2013-09-16)
売り上げランキング: 4,336

光秀、愚息、新九郎という偶然出会った三人の奇妙な関係から描かれる”明智光秀”像。光秀そのひとではなく、愚息・新九郎という彼を傍観するキャラクターによって、これまでとやや違った視点からの明智光秀を描いている。

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ゴルディアスの結び目/小松左京

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ネットでまどかの叛逆絡みの記事を読んでいると、時々目にすることがあったので読んでみた。

ゴルディアスの結び目 (ハルキ文庫)
小松 左京
角川春樹事務所
売り上げランキング: 36,275

超強力なラップ現象=憑依現象を起こしている少女マリアへの”探索”を依頼された伊藤は彼女の精神世界へと入り込む。物理現象さえ発生させる彼女の思念世界、その奥にはシュワルツシルド特異点をこえた”あの闇”が広がっていた。表題作をはじめ、人間の”生”な描写と理論物理学的なアイディアをからめて壮大な彼岸の景色を描きだす4作品を収録。

量子物理学の描写やそれを使ったぶっ飛んだアイディア等、とても70年代末に書かれた作品とは思えない一冊。
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霧の果てー神谷玄次郎捕物控/藤沢周平

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例によって藤沢周平作品をひとつ。

霧の果て 神谷玄次郎捕物控 (文春文庫)
文藝春秋 (2012-09-20)
売り上げランキング: 1,205

北町奉行の定周り同心・神谷玄次郎はその身分にもかかわらず小料理屋・よし野のお津世のところに入り浸り、とても真面目とはいえない勤めぶり。しかし一旦事件となるとその眼光は一転して鋭さを増す。14年前母と妹を殺され、同心だった父も後を追うように病で亡くなった。にもかかわらず捜査の手は何者かの手によって止められてしまう。以来彼は心の奥底でいつもその事件の真相を追い続けていた・・・。

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