生賴範義展 THE ILLUSTRATOR@上野の森美術館

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先月前半から先日2月4日までほぼ一ヶ月、上野の上の森美術館で開催されていた、イラストレーター生賴範義氏の個展。日本のサブカルチャーに接している方ならまず間違いなく一度はその作品を目にされていると思う。

以前にも亡くなられるまでお住まいだった宮崎で個展が開催されたと記憶しているが、さすがに都内からだとハードルが高かったので、今回はまさに待ってました!と言う感じだった。

そしていざ現物を直接この目でみると・・・そのあまりの凄まじさに会期中3回も脚を運んでしまった。自分なりにすごい方だという認識はあったが、実態はその認識をはるかに超越している内容。3回も同一の展覧会観に行ったのはたしか大学出てすぐの頃のギュスターヴ・モロー展以来かも。

そして今回の個展を一言で言うなら”物理的に”殴られた感じとでもいえば良いか。

その作品、そしてその政策過程すべてにおいて”物理(フィジカル)”な要素の凄まじさをひしひしと感じさせられた個展だった。



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【レビュー】『へうげもの 全25巻(完結)』山田芳裕

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遂に完結ですな。

一時期は物理版で買ってたんだが、室内が蔵書で圧迫されてたこともあって手放した。しかしその後電子版の出版にあわせて電書で買いなおし、この度ようやく完結。

本作品はその歴上著名なその登場人物たちの意表を突いた”死にざま”がこれまで作品の看板であったが、ついにその順番は主人公・古田織部その人の番に。

『へうげもの(25) (モーニングコミックス)』




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高橋留美子の短編を読む

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bookwalkerでの小学館作品取り扱いで吉田聡と並んで購入したかったのがこちら。
ただ自分の場合はこの大作家の各代表作にはなぜか食指動くこと少なくて、その短編集のほうがなぜかツボに入ることが多い。

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吉田聡作品を読む

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bookwalkerでようやく小学館作品を扱い始めたのでこの機会に懐かしい作品を。
蔵書の電書化で悩みの種だったのが小学館の作品が一向に配信されてなかったこと。加えて自分は中高生の時は少年サンデー読者だったので読み直したいもの多かった。

小学館系で読み直したかったものに、この吉田聡氏の作品群があった。世間的には『湘南爆走族』などが著名でいわゆる「ヤンキーマンガ」的な作家ととらえられがちだが、実はそれはかなり的外れな認識で、その暴走族・ヤンキー文化的なものは些末なディティールにしか過ぎない。

その本質は非常にリリカルかつ繊細で、そこに男気的な熱さが加わる。宮崎駿氏が巻末に解説を書くこともある作家であると書けばその点ご理解いただけるのではないか。

Birdman Rally 鳥人伝説
Birdman Rally 鳥人伝説

posted with amazlet at 17.12.30
小学館 (2017-03-03)

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【レビュー】『初情事まであと1時間』(1、2巻)『もしも部』ノッツ

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これもだいぶ前に出版されていたやつだが未レビューだったので取り上げておく。両作品ともノッツ作品らしい作風は健在だが、両作品を同時に読んだことである意味マンガ家としてのノッツ氏は良くも悪くも過渡期にあるのかな、などと想像もしてみたり。

『初情事まであと1時間 1 (コミックフラッパー)』

『初情事まであと1時間 2 (コミックフラッパー)』

『もしも部 (バンブーコミックス)』



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bookwalker(電書セール)のすすめ

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ニコニコのクソ運営ぶりとかけもフレでの欲ボケで未来の種を花が咲く前に喰いつぶす感じとか、非常にクソっぷりが目立つ角川さんですが、一点だけ評価してるのがその電子書籍サービスの「bookwalker」。一般的には電書といえばamazonのkindleのほうが著名かとおもうが、自分のような片っ端から乱読する人間にはひとつだけ飛びぬけてありがたいメリットがbookwalekrにはある。それが「コイン」制とその適用範囲だ。
(実はこれも考えようによっては焼き畑農業的な側面あるのかもしれないが、ユーザーとしては「毒を食らわば皿まで」の気分で行くしかないと思ってる)

同等のコイン制やポイント制は他のサービスでもあると思うがbookwalekrはここが少し独特なのだ。



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