2020年─コロナ自粛期間読んだコミック10選+アルファ

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昨年はコロナのせいで普段から家にこもりがちなのがさらにブーストされ、ほとんどこもりっぱなしの一年だった─実はそれをいいことにかなりの数、コミック作品を読んだ一年でもあった。コロナで外出られないから仕方ないよね、不可抗力だよね?(笑)。

結果、試読を含めけっこうな数に目を通したこともあるが、かなりの数「当たり!」と呼べる作品に出会うことができた「大漁」の一年だった。

各国でワクチン摂取開始や国内では感染者数の低下がニュースで報じられてはいるが、コロナでの自粛期間というのはおそらくこの後もしばらく続くだろうと思う。そこで、そんな家にこもっている時にこれらの作品にチャンスが有ればぜひ触れてみてほしい─そう思って以下昨年読んで良かった作品を紹介しておきたい。

<年間コミック10選>

※本年度以外の完結作も含むが「自分が今年読んだ中で」ということですのでひとつよろしく

1・あさひなぐ(全34巻・完結)
2・鬼滅の刃(全23巻・完結)
3・亜獣譚(全8巻・完結)
4・ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん(既刊2巻・連載中)
5・その着せかえ人形は恋をする(既刊6巻・連載中)
6・チェーンソーマン(既刊10巻・連載中)
7・姫様”拷問”の時間です(既刊5巻・連載中)
8・水野と茶山(上下巻・完結)
9・少女終末旅行(全6巻・完結)
10・ゆるさば(全5巻・完結)

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+α<ファンタジー・異世界・なろう系>

※多くが連載中の作品なのであえて順位付けせず

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか(既刊2巻・連載中)
おっさん冒険者ケインの善行(既刊6巻・連載中)
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(既刊5巻・連載中)
JKハルは異世界で娼婦になった(既刊3巻・連載中)
伝説のお母さん(全2巻・完結)

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【レビュー】『ファイブスター物語 15巻』永野護

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これまで休載が代名詞のように言われることの多かったこの作品が、なんと!連載を止めることなく!?連続して単行本が出るというこの奇跡!(大袈裟杉)

今巻は前巻のような一本の大きな流れではなく、ヨーンとジークを中心とした「トラフィックス」と破裂の人形と黒騎士の因縁の対決「黒の招待状」の2セクションに分かれている。

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【レビュー】五十嵐大介作品を読む

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先日観にいった『海獣の子供』があまりにも素晴らしくて、原作を読んでみたくなり購入。加えてこの独特の感性が『海獣~』だけなのか、それともほかの作品にも共通するものなのかというところが気になり、ほかの短編や短めのシリーズ作品をいくつか購入してみた。

結論:例のぶっ飛んでるシーンの根底に流れている感性はまぎれもなくこの作者ならではのものでした(笑)。

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【レビュー】『海獣の子供』 ‎渡辺歩 監督(原作 五十嵐大介)

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あんまりここまで言うこと少ないんだけども、この映画は絶対映画館で観とけといえる一本。クライマックスがかなりぶっ飛んでるので口に合うあわないはそれぞれあると思うが、個人的には十年に一本出るかでないかの一本だと思う。

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【レビュー】『プロメア』/今石洋之 監督・中島かずき 脚本

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はやく観に行きたいと思いつつ、配給に東宝噛んでる割にかんじんの東宝系の映画館がやたらと満席ばかりでなかなかタイミングが取れずにいた。いい加減ムカついてきたので仕方がなく新宿バルト9にて。

いや、これ100%濃縮還元のTRIGGER節というか、こんな徹頭徹尾大バカな作品(褒め言葉)を作れるのはアニメ大国とも言える日本国内においてもこのスタジオしかないのではないか(笑)。そしてもちろんこんな大バカ者な作品に音をつけられるのは澤野弘之という大バカ者しかいないw(ちゅーかいい意味で頭悪くないとムリだわ、このスタジオーというか今石作品のサントラ担当するのはw)

演じる役者陣もTRIGGER作品常連総出演に加えて堺雅人、松山ケンイチ等大河ドラマクラスの役者が主演するなど非常に力が入っている。



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【レビュー】『アリータ:バトル・エンジェル』/ロバート・ロドリゲス 監督

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原作となる木城ゆきと氏の『銃夢(ガンム)』はビジネスジャンプ連載時にリアルタイムで読んでいて、初期の9巻までの単行本もすべて持っていた。キャメロンが映画化の権利を買ったと聞いてから、もうかなり経つと思うがようやくその結果が実際のスクリーンに!

直近でいうと『攻殻機動隊』のような換骨堕胎の改悪実写化が心配されてもいたと思うが、さすがキャメロン製作。原作や日本製のコミック・アニメ文化へのリスペクトも十分に感じられる映像化だった。

原作を知っているものからするとややニュアンスの違いを感じる部分もあるのだが、ここまでやってくれれば文句ないでしょう。原作単行本でいうとおそらく4巻手前ぐらい?までを非常にうまく再構成してあり、人気次第では続編も十分に期待できると思う。海外でも評論家からはやや低評価も観客スコアは悪くない模様―いやでも期待は高まるところだ。

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