【レビュー】『SONG BOOK』、『カタワレノワレワレ』ノッツ

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シンガーソングライティングマンガ家(笑)、ノッツ氏の新作。
先月末に2作同時発売だったので2本まとめてレビューしておく。

『SONGBOOK (IKKI COMIX)』



社会への入り口と恋の間で翻弄される若者たちの姿を連作短編という形で切り取って見せた『SONG BOOK』。双子の兄弟、姉妹同士がであったらそこにどういう物語が起きるのか―双子というある種自分の鏡でもある存在を通して、あるカップルの葛藤を描いた『カタワレノワレワレ』。その音楽・コミック双方を通じて発揮される、ノッツ氏の最大の武器とも言える”ある瞬間”を切り取る能力が思う存分に発揮されている、甘く切ない作品群である。

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【レビュー】『シドニアの騎士 14巻』弐瓶 勉

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5巻目ぐらいまでにあったあの暗くて重いシドニアが久々に戻ってきた。物語の核心に近づきつつあるのか。

『シドニアの騎士(14) (アフタヌーンコミックス)』



融合個体二号機を乗っ取っとり一体化した落合。その周到なシドニア指揮所への浸透工作の前に小林艦長が撃たれる。技術班・丹波のおやっさんたちの機転で一時的に二号機は退けられるが、発動した大シュガフ船との決戦のための作戦は止められない。昏倒した谷風をシドニアに残し、切り札となる重力子放射線射出装置を稼働させるため、恒星レム軌道上に投入した半自律式回転機構を確保するべく大量動員された水城型艦艇による攻撃艦隊が出撃してゆくが、そこにはこれまで以上に膨大な数のガウナが―。

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【レビュー】『ダンジョン飯 1巻』九井 諒子

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各方面で評判になっていたので読んでみた。その評にたがわずすこぶる面白かった。

『ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)』



冒険者・ライオスたちの一行はダンジョンの深奥、ドラゴンと戦っていたがパーティは徐々に劣勢に追い込まれ、ライオスの妹のファリンはドラゴンに飲み込まれてしまう。ファリンの最期の魔法でダンジョンを脱出した一行だが脱落者が出てしまい、装備はダンジョンの中、おまけに腹は減る―しかし残ったエルフの魔法使いマルシル、鍵師のチルチャックたちとライオスは再びダンジョンに向かう。そして先立つものがすっからかんの一行の空腹を満たすのはライオス愛読の『迷宮グルメガイド』頼りとなるのだった・・・。

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私的・後期平井和正作品ガイド

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平井先生の作品を最近取り上げているブログも少ないのか、うちのような素人の零細ブログにも訃報のあった週末をはさんでけっこうなアクセスがあった。
そういった方や、これを機に興味を持たれた方へのガイドとして、簡単なガイドを作っておこうと思う。

今後少しでも平井作品を読んで下さる方が増えることを願って。

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【レビュー】『わくらばん 4巻(完結)』桂明日香

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amazonで予約していたのが届いたので。思ったより早かったが、本巻にて完結。

『わくらばん (4) (電撃コミックスEX)』



コーポわくらばの個性的な住人たちのなかで、徐々にこれまでの心の傷を癒しつつある葵だったが、そんな葵をみて妹の藍は、わくらばへ出入りしようと思った頃の初心に立ち返る。彼女の口から語られる葵のトラウマの原因とは・・・。
それを聞いたわくらばの住人たちはどう接するのか?シリーズ最終巻。

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