【レビュー】『ダンジョン飯 1巻』九井 諒子

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各方面で評判になっていたので読んでみた。その評にたがわずすこぶる面白かった。

『ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)』



冒険者・ライオスたちの一行はダンジョンの深奥、ドラゴンと戦っていたがパーティは徐々に劣勢に追い込まれ、ライオスの妹のファリンはドラゴンに飲み込まれてしまう。ファリンの最期の魔法でダンジョンを脱出した一行だが脱落者が出てしまい、装備はダンジョンの中、おまけに腹は減る―しかし残ったエルフの魔法使いマルシル、鍵師のチルチャックたちとライオスは再びダンジョンに向かう。そして先立つものがすっからかんの一行の空腹を満たすのはライオス愛読の『迷宮グルメガイド』頼りとなるのだった・・・。

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私的・後期平井和正作品ガイド

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平井先生の作品を最近取り上げているブログも少ないのか、うちのような素人の零細ブログにも訃報のあった週末をはさんでけっこうなアクセスがあった。
そういった方や、これを機に興味を持たれた方へのガイドとして、簡単なガイドを作っておこうと思う。

今後少しでも平井作品を読んで下さる方が増えることを願って。

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【レビュー】『わくらばん 4巻(完結)』桂明日香

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amazonで予約していたのが届いたので。思ったより早かったが、本巻にて完結。

『わくらばん (4) (電撃コミックスEX)』



コーポわくらばの個性的な住人たちのなかで、徐々にこれまでの心の傷を癒しつつある葵だったが、そんな葵をみて妹の藍は、わくらばへ出入りしようと思った頃の初心に立ち返る。彼女の口から語られる葵のトラウマの原因とは・・・。
それを聞いたわくらばの住人たちはどう接するのか?シリーズ最終巻。

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【レビュー】『「ガンダム」を創った男たち。』大和田 秀樹

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bookwalkerの角川・ドワンゴ経営統合のセールにて。
いや、これおもしろすぎですわ!?

『「ガンダム」を創った男たち。 上巻 (カドカワコミックス・エース)』

『「ガンダム」を創った男たち。 下巻 (カドカワコミックス・エース)』



いわゆる”ファーストガンダム”と呼ばれるようになった1979年のシリーズ第一作『機動戦士ガンダム』制作の舞台裏を、その劇場版公開までを舞台に、フィクション的に描いた作品。傍若無人な少年マンガの不良主人公のようなトミノ監督をはじめ、ゴージャスな美系・安彦氏、鉄工所の強面のおやっさん・大河原氏など、徹底的に”つくった”キャラクターで描かれる作品だが、それによって当時の熱気をリアルに伝えようとする力作。

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