【レビュー】『シドニアの騎士 15巻(完結)』弐瓶 勉

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レム恒星系圏に舞台が移ってから巻きに入っているなとは思っていたが、こちらの予想よりも早くいさぎよい完結となった。かといって急いだ感じというのではなく、必然性をもったまま最終巻らしい勢いと盛り上がりを持って完結したといっていいと思う。

『シドニアの騎士(15) (アフタヌーンコミックス)』

前線に一人出遅れていた谷風は追加の推進装置月航(ツキカズ)を使い全速で最前線で半壊状態の攻撃艦隊の支援に向かう。その最前線の第一攻撃艦隊は劣勢の中、重力子放射線射出装置を現場で組み換え推進装置としガウナの包囲を突破しようと試みる。また第二攻撃艦隊はつむぎは瀕死の状態、残存艦艇は一隻、残った衛人も残弾・ヘイグス粒子も共に尽きようとしていた・・・そこへ追い迫るガウナ。その頃第一艦隊は融合個体かなた=落合とガウナに挟撃され再度窮地にたたされる。また遠く離れたシドニア本体にも膨大なシュガフ船が密集、単一の主本体となりシドニア本体に接触、いままさにシドニアは巨大なガウナに飲み込まれようとしていた・・・。

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【レビュー】『シドニアの騎士 14巻』弐瓶 勉

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5巻目ぐらいまでにあったあの暗くて重いシドニアが久々に戻ってきた。物語の核心に近づきつつあるのか。

『シドニアの騎士(14) (アフタヌーンコミックス)』



融合個体二号機を乗っ取っとり一体化した落合。その周到なシドニア指揮所への浸透工作の前に小林艦長が撃たれる。技術班・丹波のおやっさんたちの機転で一時的に二号機は退けられるが、発動した大シュガフ船との決戦のための作戦は止められない。昏倒した谷風をシドニアに残し、切り札となる重力子放射線射出装置を稼働させるため、恒星レム軌道上に投入した半自律式回転機構を確保するべく大量動員された水城型艦艇による攻撃艦隊が出撃してゆくが、そこにはこれまで以上に膨大な数のガウナが―。

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【レビュー】『シドニアの騎士 13巻』弐瓶 勉

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谷風グルーピーの本命問題に決着ついた形になるのか?なんかすっきりしないけど(苦笑)。

『シドニアの騎士(13) (アフタヌーンKC)』

トラブルはあったものの恒星レムの表面へ半自律式転換機構の投入任務を終えた水城はシドニアへ無事帰還。そのシドニアでは新たな世代の操縦士たちが初陣を迎えていた。しかし初陣独特の気の猛りが原因で、目標としていたガウナに新操縦士のうちの一人が捕まってしまう。新型の操縦席殻のおかげで操縦士へのガウナの浸食はなんとか防ぐも脱出手段がない状態。そこへ谷風操る新型・継衛改二とつむぎが救出へと出撃する。

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【レビュー】『シドニアの騎士 12巻』弐瓶勉

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この春からアニメ化だそうだが、どうなんのかねえ。
うちはテレビないのであまり関係ないんですけど(苦笑)。

『シドニアの騎士(12) (アフタヌーンKC)』



試験航海とある荷物の運搬を兼ねて谷風をはじめとする中核メンバーのほぼ全員を乗せ、大型の新造艦「水城」が就航する。しかしやはりガウナとの接触は避けられず、増員された閃姉妹のひとり炒が捕まってしまう。その炒はガウナ内部の光景を見、なんとか脱出したにみえたが・・・。

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【レビュー】『シドニアの騎士 11巻』弐瓶 勉

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今度はツンデレ人形浄瑠璃なお嬢さんですか・・・どこまで谷風グルーピー増やすんだ?(笑)

『シドニアの騎士(11) (アフタヌーンKC)』



イザナの義肢を通した感覚増幅装置の実験は、惑星セブンで全滅した非武装主義者たちの生き残り・市ヶ谷テルルを偶然にも発見する。船員名簿に名前のない彼女は、人工生命研究者である市谷博士に作られた人工生命体だった。「人でないから助けないのか」と珍しく感情をあらわにするつむぎを見かねて、谷風たちは非ヘイグス粒子搭載機(十五式)でテルルの救出に向かう。そのメンバーには「一五式の操縦ならまだまだ現役に負けてないわよ」となんとヒ山さんも。しかし非武装主義者に作られたテルルはとんでもないお騒がせツンデレロボット少女だった。そして大シュガフ船が恒星を挟んでシドニアと正反対にあるいま、上層部は精鋭を割いて、恒星にあるものを運搬する作戦を実施しようとしていた。

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【レビュー】『シドニアの騎士 10巻』弐瓶 勉

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伏線を処理しつつ、比較的インターミッション的なエピソード群。ほっと息抜き的な巻。

『シドニアの騎士(10) (アフタヌーンKC)』



大重質量砲発射の反動で落下する纈(ゆはた)をかばって重傷を負ったイザナ。なんとか生還するも、谷風に連れられ帰ってきた自室には、なぜかヒ山さんから進呈されたコタツが鎮座し、纈とつむぎが同居しているのだった。一方岐神(くなと)=落合は、つむぎに続く第二の融合固体=「かなた」を育成。外生研で極秘裏にこれまでに見られなかった小型の飛来型ガウナを放置・観察するなど、不穏な行動を続ける。しかしつむぎのように穏やかな性格でない「かなた」は、ついに暴走を始め、組み込まれていた重力放射線射出装置を暴発、岐神を巻き込み、周辺の設備を破壊する。そんな危険な「かなた」を小林艦長は強力な武器となると判断、育成を続行させるよう科戸瀬博士に命令する。一方イザナは、孫を気にしたおばあちゃん(=科戸瀬博士)の配慮で、谷風との泊りがけの旅行(調査)に出発するのだった―。

帯見るとアニメ化決定ですか。作画どうすんだ、こんなぐっちゃぐっちゃなのw
(ガウナ等ディティール的な意味でw)


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