レム恒星系圏に舞台が移ってから巻きに入っているなとは思っていたが、こちらの予想よりも早くいさぎよい完結となった。かといって急いだ感じというのではなく、必然性をもったまま最終巻らしい勢いと盛り上がりを持って完結したといっていいと思う。
『シドニアの騎士(15) (アフタヌーンコミックス)』
前線に一人出遅れていた谷風は追加の推進装置月航(ツキカズ)を使い全速で最前線で半壊状態の攻撃艦隊の支援に向かう。その最前線の第一攻撃艦隊は劣勢の中、重力子放射線射出装置を現場で組み換え推進装置としガウナの包囲を突破しようと試みる。また第二攻撃艦隊はつむぎは瀕死の状態、残存艦艇は一隻、残った衛人も残弾・ヘイグス粒子も共に尽きようとしていた・・・そこへ追い迫るガウナ。その頃第一艦隊は融合個体かなた=落合とガウナに挟撃され再度窮地にたたされる。また遠く離れたシドニア本体にも膨大なシュガフ船が密集、単一の主本体となりシドニア本体に接触、いままさにシドニアは巨大なガウナに飲み込まれようとしていた・・・。