Born Villain /Marilyn Manson

標準

梅雨前後に出てたマンソンさんの新譜を今頃。

Born Villain /Marilyn Manson



先日いった新宿タワレコにて輸入版を。1690円



ベスト盤『Lest We Forget』のあと嫁に振られて離婚→傷心の前作から復活になる一枚、ということだと思うんだが、確かにそんな感じの一枚。

ミッドテンポでザクザク刻んでいく感じで、ダークかつアモーラルなおなじみのマンソン風。

この人の面白いところは初期のハード・ブギー調の曲もそうだが、なんとなくリフ―特にベースのそれ―がなんとなく日本の歌謡曲とか三三七拍子的な、日本人の琴線にベタな感じに触れるところがあるのが面白い。
(Rock is Dead とか下手すると盆踊り踊れそうw)

ただ、歌詞は当然あまり意識して―というか輸入盤なので対訳もなく―聴いてなくて、あくまでもサウンドだけで聴いたんだが、相変わらずアルバムタイトル曲のPV見ると、かなりきわどい―それもメンタル的にガチにやばめ―のものを作ったりして、だてにマンソン名乗ってないわな、という方向へ加速している観はあり。
(そういう”悪”を引き受ける覚悟で腹括ったんだろうかな)

アルバム全体としては、前述のような雰囲気で、特にシングルカットになるようなどキャッチーな曲はないが、良曲ぞろい。
(SKOLD抜けたと聞いてたが一曲それっぽいのもあったが、そのあたりどうなんだろうな)

ということで、色物扱いだったマンソンさんもいまや押しも押されぬ大ベテラン。

それ故にリスナーの期待を満たしつつ、どれだけぶっ飛べるか、というのも今後はますます問われてくるだろう。
そういう意味では、サウンドメイキングは定番であり、安心感はあったが、刺激は少なかったのは事実。

ただ前述のように、歌詞やPVでそういった面を追及していくのであれば、彼はまだまだ最前線で戦うアーティストである、ということだろうな。

そのあたりは次回作でよりはっきり見えてくるんじゃないか。
本作はそういう意味で、無事”戦線復帰”を果たした、歓迎すべき一枚。


※しかし彼ほどのアーティストでも、旧譜が2in1で1000円台で売られてるとか、昨今の音楽業界ほんとマジキチ・・・。

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