果て無き中二病の季節

標準

実家から回収してきた、むかしのお絵かきノートとかを整理したりして、思ったこと。





最近、なるべく物を減らそうと思っているんだが、減らすために増やすものも必要だったりで、なかなか身の回りが片付かない。

それでも以前に比べるとだいぶんと部屋の中を整理しやすくはなってきたので、

「よし、ここがチャンスか」

と実家から回収してきた、むかし書いていた画やノートのダンボールの中身を整理・処分するために開けてみた。

事前の予想ではもう少し

「ひー!?(はずかしー!?)」

「ぎゃー!?(勘弁してー!?)」

となるかと思ったんだが、思ったほどはそうならず。(まだ途中だというのもあると思うが)
なぜかと考えてみるに、自分の当時一生懸命やっていたことというのは、自分の思ってたほど密度のあることでもなかったんだな、と。

自分の場合、そういった絵を描いたりお話を作ったり、というのが好きで、思えばいまも深層レイヤーではそういう回路が働いている人間であるとは思う。

一時期そういうところを目指したこともあったし、モノにもならなかったわけだが、改めてこういうものを見返してみるとそれもむべなるかな、という感じ。

結局その”好き”とかそういう方向に対する”嗜好性”というのは、野放しのままで、いい意味での”圧力”をを受けて不純物をたたき出す環境というものに、自分は恵まれなかった。

周りにそういう人たちがいなかったというのもあるが、いまにして思うと、自らそういうところを避けていたし、躊躇していたんだろうと思う。

ただいまにして思うのは、どんな物事であれ、やはり周りにそういう方向性や志向性を持った人たちがいるか否か、というのはもの凄く大きな要素だ、ということ。

まあ、そういうふうに潜在的にチキンだったおかげで、ここ10年ほどの間に素晴らしい人たちとたくさん出会いがあったので、プラマイゼロではあるんだが―。
(この点に関してはお釣りが出るぐらいだ)

ただ改めて、そういう切磋琢磨ができる場所や環境、仲間がある、というのは大事なことだな、というのは実感する。

そういうシチュエーションがあってこそ、はじめて卑下するでもなく、思い上がるのでもない、等身大の自分の実力というのがわかり、自分の努力すべき方向性も見えてくる。

自分の場合、仕事ではそういったことには比較的恵まれていた、とおもうが、こういった趣味趣向の部分ではあまり恵まれてないのかもな、などと。
(まあそれだけのものをちゃんとアウトプットできていないからというのが一番の理由だが)

で、ぎゃー!?ひー!?と、いわない程度で済んだんだが、逆に凹んだのはあまり根本的な部分での進歩が見られないということね・・・・・orz

もちろん、絵なんかは見た目はうまくなってるんだけど、ディティールの埋め方のレベルは今と変わらんし、根本的なセンスの部分ではなんの進歩もしていない。

まあ、これもどれだけ”圧力”をかけて、不純物を叩き出してないから・・・だわな。

個人的にはもう少し「お?」っと思えるものがポコポコ出てきてくれるかとおもったが、そうでもなかった。

ただ、数少ない「お?」と思えるものは、意外と自分の記憶に残ってなかったものだったりして―。

おそらくこの先も、こういった絵を描いたりすることはやめないと思うんだが、これまでのように手クセに任せた”排泄物”にしてしまうんでなくて、もう少し趣意と工夫を凝らした”表現物”にはしていきたいもの。

あと最近確信したのは、自分にもし個性とか特徴があるとするなら、たぶん機械的だったり幾何学的なラインだったり、そういったものなんだな、というのはわかった。
思えば小学生の落書きの頃からそういった傾向はあったわ。

そういう自覚の下でなにかをアウトプットするなら、何がしかのモノは見えてくるのかもしれない。


※最後は表題どおりに中二病らしくw




永野メカの影響バリバリですな(ひー、はずかしー!?)
おそらくこれは10代末~20代初期の絵。

冒頭のヤツも日付がつけてなかったんだが、ネコの書き方がそのころのものなので20代の頃の絵と思う。
書いたこところっと忘れてて、今回発掘した中ではいちばん自分的に新鮮=手クセじゃなかった。

果て無き中二病の季節」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。上のイラスト、「火の鳥」と言う感じですね。彩色したら面白そう。中2病の定義がいまひとつなのですが、私もかつてその1人だったのでしょうか?(笑)
    遠い昔に書き溜めていたイラストとか漫画はみんな捨ててしまって一枚もないです。今思えば偽一休さんみたいにとっておけばよかったあ、と思うくらい、最近は描けなくなっちゃいました。あの頃の下手くそな絵でも、それなりに意味はあったのになあ、とか。

  2. niseikkyu

    まいどコメントありがとうございます(笑)。

    中二病というのはまあアレです、中学二年生ぐらいのわけもなくあんな妄想やこんな妄想で世界と戦ってたりみたいなアレですね。急に洋楽聴き始めてみたりとか(苦笑)。まあ誰もが一度は通る道です。

    こういうものをとっておくのも良し悪しですね(泣)。
    ただある時期からわかったんですが、結局再現性があるレベルのもの=自分の実力なんだな、と。
    一回目より二回目のほうがいいモノが作れてはじめて、自分の実力の底が上がったといえるんだなと悟りました(泣)。

コメントを残す