The Story of Light /STEVE VAI

標準

VAI先生、7年ぶりとなるオリジナルアルバム。

The Story of Light

前作『Real Illusions: Reflections』から続くコンセプトアルバムの第二章に相当する。
全12曲―日本語版はボーナストラック含む全13曲。


以前は2,3年ほどで1枚は出してたように思うんだが、ずいぶんと空いた。
その間はオーケストラとの競演や、ライブを精力的にこなしていたっぽい―その割には日本に来たような話はあまり聞かなかったんだけど、きてたのかな?

で、ようやく7年ぶりのオリジナルアルバム。

数回廻してみたが、若干これまでのVAIのアルバムから受けるイメージと印象が異なる。

それは既存のブルーズのボーカルトラックをサンプリングした曲や女性ボーカルのフィーチャーなどもあると思うんだが、なんというか全体的に色が薄くなった感じ。

メジャーのソロデビュー作『Passion & Warfare』からのファンとしては、正直少し物足りないところもあるんだが、これから入る新しいファンにとっては逆にいいのかもしれない。

これまでのように何回も何回も聞いて、やっと身体に染みてくるようないい意味のアクの強さ、のようのものが薄いのだ。

そういう意味では、良くも悪くもメジャー感のあるインストアルバム、ともいえる。

これはこの間のいろいろなライブで、多数のアーティストたちとの競演がもたらした部分もあるのかな、と。


↑これなんて、ひと昔前のVAIからはやりそうにないような曲調だもんな。
(本アルバム収録曲ではない―けどライブとしては本当に素晴らしい)

とはいっても、VAI先生お得意の変態感が皆無かといえばさにあらず。

相変わらずテクニック的にはおそらくとんでもないことやっとるんだろうな、というのがフレーズの唸りから聴こえてくるし、曲の構成も一筋縄じゃない。

じゃあ、なぜ前述のように感じたかというと、これまでは必ずあったであろう”リードトラック”的な一発かましてくれる曲に相当するものがなかったからかもしれない。

とくにこれまではそういったリードトラック的なものが―特にそれが1曲目あたりにあったりしたので、そこで印象違ってたのかな。

とまあ、こうは書いたが、またこれまでのアルバムのように擦り切れるほど聴いて、身体にリズムとメロディは染み込んでいくアルバムにはなると思うのだが。

いまのところ2曲目、8曲目がお気に入り。

このあたりも回数を聴けば、また変わってくるとは思う。
なんにせよ、ぜひともこのアルバムをもって日本にも是非来ていただきたい。

じつはこれまでチケットまで買ってたのに体調不良で見にいけなかった唯一のアーティストがVAI先生だったりするのだ・・・・・orz

今度は行くぞ?w




※ちなみに本作、3部作か4部作の第二章という話だが、もともと前述『Passion&Warefare』も夢日記をもとにしたコンセプトアルバムで、他に何やら展開させる、といってたのをちゃぶ台返ししてバンド形式のVAI(Sex & Religion)とか作っちゃってるので、純情なるリスナーの皆様に置かれましてはゆめゆめ期待などされぬよう(苦笑)。出たら儲けモンぐらいでお待ちしましょうw

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