【レビュー】『たまごかけごはん』木村いこ

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なんと!単行本化されていたとは!

『たまごかけごはん』




イラストレータ/漫画家の木村いこ嬢のたべものをテーマとした一冊。
タイトルにもなった『たまごかけごはん』等、食器サイズのちいさな女の子がごはんを一生懸命用意してくれるカラー短編のシリーズや、著者と思しき人物の食を中心とした生活を描いた「いこまん」からなる、おそらく著者最初のマンガ単行本?

自分はめったに雑誌から切り抜いてまでとっておく、というのはしないタイプなんだが、この方の作品は珍しくそういうことをした作家さん。

掲載誌のコミックリュウ(徳間書店)を一時期読んでいた時期があって、そのときに本書に収録されている一連のカラーマンガがあまりにも素敵なので、一部そういうことをしてとっておいた。

しかも寡作の作家さんらしく、既刊の単行本もないようだったので余計にそういうバイアスが働いた。

ようやく単行本でたんですな!

奥付を見ると、今年の春先には出ていたらしい。
ただ、本単行本でこれまでの全作を収録しているわけでもないようで、帯の広告を見ると、エッセイマンガ集のようなものも同時に出ていた模様。

確かに自分の記憶している作品で、なんか”消しゴム”がらみの作品があったんだが、それは本書には収録されていない。
(エッセイ集のほうに入っているのだろうか)

この単行本も、ぐうぜん出先の書店でみつけたのでよく残ってたなあ、という感じ。

基本的にマンガ家、というよりイラストレータ、絵本作家的なにおいを持ってらっしゃる方のようなので、本書もそういうカラーが濃厚である。

コミックリュウは最近目を通していないが、帯をみる限り掲載は続いているようなので、今後もまとまった形で読める可能性ありということだろうか。

ちょっと他にはない、独特な魅力を持っている作家さんなので、是非マイペースでよいからコンスタントに活動を続けていってもらいたいものである。







※2022/06 標題の表記を統一、リンク切れを修正

【レビュー】『たまごかけごはん』木村いこ」への3件のフィードバック

  1. 食欲のわくタイトルですね。最近漫画本を見ると読んでみたいなと思いつつ、本やに行くとたくさんあり過ぎてどれを手に取ってよいものやら。小説みたいに中が見れたらいーんですけども。

  2. niseikkyu

    毎度コメントありがとうございます(笑)。
    「小説みたいに中が見れたら」・・・ほんとそうですよね。
    ふっふっふ、しかし最近はある意味これができるのですよ。
    そう、iPadとかを介して見る電子書籍です。
    いずれ記事にも書くかもしれませんが、iPadなどで紀伊国屋書店の専用アプリがあって、けっこうな数のコミックが登録されています。
    そしてたいてい1巻目冒頭などが試し読みできるようになっているんです。
    実際に電子書籍として買わなくとも、実物の本を買う前のプレビュー的な役割としてけっこう重宝しますよ。
    チャンスがあれば是非お試しを!

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