ハーバード流自分の潜在能力を発揮させる技術

標準

amazonかなにかの書評で見て。

ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術
マリオ・アロンソ・ブッチ (著), 梶浦真美 (翻訳)




著者は消化器系の外科医でハーバードメディカルスクールの特別研究員とのこと。
原著が最近の洋書の本は、やたら平易な文章の組み立てになってるのが面白い。


いわゆる自己啓発本・・・と括れなくもないが、著者が外科医ということもあって、ネガティブな精神状態がフィジカルにどう影響するのか、という部分が平易に書いてあり、単純にその手の本とだけはいえないように思う。

要は、普段自分の行動を規定しているこれまでに形成されてきたアイデンティティやネガティブな意志から、どうやって自分を自在にするか、という感じの一冊。

ふんふん、なるほど―というか自分がこれまで考えてきた「どうやれば自分自身のリミッターとなっている部分をはずせるか?」という思考の過程があまり外れてなかったのがわかったのは収穫。

ただし、それに対する安易な回答が書いてあったわけでもないのもある種予測どおり(笑)。

結局バカボンドにでてきた「一(ひとつ)の太刀」ではないが

「いま、ここ」

にどうやって集中するか。その集中を妨げるものは何か。
それをどうやって直視し、集中させるほうへ意識を向けていくのか。

そういうことだな。

だからけっこう内容がバガボンドの我執とのエピソードに被る部分があって

「ハーバードも大したことないのう(・∀・)ニヤニヤ」

とかおもっちゃった(笑)。
いや、井上氏が凄いだけなんでしょうけど。

あ、あと読みやすさはピカイチなんだが、ところどころで出てくる例え話は、筆者が実際に経験したと思われるもの以外は、あまりレベルの高いものではなかったな。

ただこれまでこういった思考に縁のなかった、若いビジネスマンや、なまじ生来の能力が高くてそれだけである程度まできたが、その先へ行くための壁にぶつかっている、といった人には読みでのある本かもしれない。

ここに書いてあるような、自己分析・自己観察をやることは、決して無駄ではないだろう。

コメントを残す