月極めレンタルで。
『ブレードランナー』でその独特の雰囲気で圧倒的な存在感を放っていたルトガー・ハウアー全盛期の一作。
ヒッチャー
シカゴからカリフォルニアへ車の陸送をしていたジムは豪雨の中、一人のヒッチハイカーを拾う。しかし男は徐々にその異常性を現し、ついには彼にナイフを突きつける。
隙を見て男を車から突き落としたジムだったが、そこからが悪夢の始まりだった。
いやー生身でありながらターミネーターに迫る執拗さ、さすがハウアーさんやでえ!?みたいな(違
ルトガー・ハウアーは好きな役者さんの一人なんだが、お世辞にもそのキャリアは恵まれている、とは言いがたい。
一つはその独特の存在感にあるんだろう。
もうなんちゅうか、そこにいるだけで独特の雰囲気が生まれるというかなんというか、隣に座られてにっこり笑われるだけでキ○タマ縮み上がりそうなというか(マテ
これと前後して作られた『ウォンテッド』のバウンティハンターの役などは、至極普通に思った記憶があるのだが(なんせ本作もずいぶん昔の作品だ)、そういう役どころへ落とし込んでしまうと、今度は逆に彼の魅力が薄れてしまうということか・・・痛し痒しなんだろうな。
そういう意味で、本作は彼のそういう独特さが非常に上手く生かされた一作だったといってよい。
一見狂気の殺人鬼。
しかしそこには、そこはかとなく漂う哀愁や、何よりもずば抜けて冷静で頭の回るというキャラクター。
レンタルで見たにしてはめずらしくコメンタリも見てみたんだが、そういう独自のキャラクターである、ということには言及していたが、彼の人物像の背景設定的なものにはあまり触れてなかったな。(ある意味当然か)
個人的には左手の指輪が気になったんだけれども。
あとなんとなく感じたのは『SAW』シリーズのジグソウの原型的なキャラクターとも見て取れるところがあったのは面白かった。
最近はいい意味で枯れてきたのか、企業重役の悪人とかの役が多いハウアーさんだが、やっぱりあの独特の目力をもったクールな碧眼は魅力的だよねえ。
『ウォンテッド』とかも借りてもう一度見直してみるかなあ。
『スプリットセカンド』とかも未見なのよねえ。