ということで遅ればせながら、本年も始まりましたということで。
今年もひとつ宜しくお願いいたします。
昨年亡くなった父の遺品にiPadがあったので、以前からやってみたかった、電子書籍を読むなぞ。
以前も自身で所有のiPhoneで、同じ構成で読んで見てはいたが、なにせ3GSなもので液晶の解像度的に少しきつかった。
それとの比較ともあり、iPadではどうなのだろう?とは思っていたので、この機会に試してみることに。
今回も、iPhoneの時と構成的にはまったく同じで、ios系の汎用ファイルリーダの定番であるGoodReaderを使って、e文庫の平井和正作品のpdf版を。
昨今のスマートフォン・タッチデバイスの隆盛で、電子書籍マーケットは一気に注目を浴び、出版・ソフトウェアハウス等が各々の思惑の下、独自のフォーマットを展開している。
自分が読んだことはあるのは、おなじくe文庫での専用アプリとしての「狼男だよ」(ウルフガイシリーズ)だが、みたところ、モリサワのシステムを使っているっぽい。(フォントで有名なモリサワでしょうな)
(専用アプリとして販売されているので、汎用のリーダーソフトなどは必要としない)
これももちろん、非常に読みやすくできているのだが、文字のみっちり詰まった文庫本になれている身としては、なんか間抜けな感じがしていまいちカッチョよくない(苦笑)。
ということで、今回、iPadで読んでみたわけですが・・・。
いける、こりゃイケる!
で、ちょろちょろ、と読んでみた感じでいえば
別にPDFで全く良くね?
という。
扱いなれているフォーマット、ということもあるし、リーダーソフト次第で付箋的な機能、アンダーバーなどのマーカも対応するだろう。
そしてPDF云々抜きにして、なによりありがたいことてきめんなのは、大量の書籍が一つのデバイスに収まって、軽々と持ち運びができること。
いやーこれは、感動以外のナニモノでもないわ。
(GoodReaderではPDFファイルはこのように羅列して表示される―ハードカバー16冊分丸々収納!)
もちろん、PDFファイルなので、普通に仕事で使う資料や、機器のマニュアルなども一切合財このインターフェイスで扱えるわけで。
なにかapple様のみならず、ユーザーからも嫌われまくりのある感のつよい昨今のadobeちゃんですが(確かにバグ多い、アップグレードポリシー銭ゲバ過ぎ、とかではあるが)個人的には、このフォーマットで十分のように思う。
逆にいうと、新しく立ち上がってくる規格に関しては、よほどユーザビリティにおいて、利便性なり快適さなりに突出したものを持たないと、ビデオやディスクメディアの時のような混乱―ひいては決定打の出ないままの群雄割拠になるのではないか。
そうなってくると、このあたりのフォーマットを決めてくる要因になるのはやはり・・・流通・・・だよね?
特に電子書籍は、こういったデバイスの出来―ひいてはシェアに左右されてくる部分が非常に大きいと思うので、まだまだ不透明。
事実、PC時代から既存の枯れた規格であるPDFでもいける、と今になって感じるのは、こういったタッチデバイスの登場とカジュアル化とは切り離せないわけで。
その上で、意外となにかキラーアプリ的なものが出て、だだだっと雪崩を打ったように、デファクトスタンダードは決まるような気がしないでもない。
あ、そうそう、ただ一点だけ「これはどうか?」と思う点があって。
それは
iPadちゃん、本読むには若干重すぎ。
もちろん、ノートパソコンなどに比べると、はるかに軽い。
ただ、持ちつづけて読むとなると、やはりその重さは気になる。
しかし、この重さ、というのもなんとなく理由は想像ついて、(バッテリーの持ちの良さのための大きさもあるんだろうが)欧米でのちょっとしたハードカバーの本の重さ+αぐらいなんだろうと思う。
(ほら、なんせちゃんとした洋書はでかくて重いので―欧米での”本”のイメージは国内のそれとはかなり違うと思う―ペーパーバックは”本”じゃないしな)
ということで、ぼちぼちこれで幾つか読んでみたいのですが、iPad自体が使い勝手よさそうだったら、母に回してやろうかとも思案中なのよねえ・・・。
まあ、つぎの帰阪のころまで使ってみて考えるか。