記憶に残る年だった

標準

ということで、本年もあとわずか。

社会的にも、個人的にも、強烈に印象に残ることのつづいた一年でした。

直接的な被害には会わなかったとはいえ、未曾有の大震災に遭遇し、

個人的には(自身で選択したこととはいえ)失業中という不安定な身分の中でそれを迎え、

おまけになかなかキツい状況もいくつか重なり、とどめに父の死です。

―とまあ、世間さま的な既成概念でいくと、首のひとつでもくくって死んでないとおかしいような状況なんですが―

なぜか不思議と心は晴れやか、というか曇っていないんですよね。

これは幸い、自身がまだ心身ともに健康であるから言えていることなのかもしれませんが。

結局、世間様から半歩、足を踏み外すような生き方をこれまでしてきたことが、

逆にいまの自分を救っているのかもしれません。

不思議なもんだ。

と、自分のことはなんとかなるだろう、という楽観をいだきつつも

世の中は、今年のようななにか不思議な流れが、来年収まるどころかどんどん加速していくような

なーんか、そんないやな感じを、なんとなく持っているのですが。

けれど、今年つくづく思ったのは、人との縁、というか人間関係の大切さ。

意外なところで、意外な形でそれが現れてくるし、その力強さも、はかなさも双方ともに強く実感した一年でした。

結局、ひとはありのままの流れを、ありのままに受け入れることしか出来ないのかもしれない。

もちろん、そこに人の意志、というものの輝きや素晴らしさを見ないわけではないのだが、

それすらも押し流す濁流として、”時代”というものは流れているのかもしれない。

それが普段では目にすることがないだけで、今年のような激動の年にあっては

その濁流が、姿かたちを表に現して、人の思い上がりをあざ笑ってるようにも思える。

とはいえまあ、なるようにしかならんわけで(笑)。

どうせ流されるなら、流れる方向へと、自分から泳いでいくのもありなのかもね―。

と、そんなことを思いつつ―少し早いですが、皆様今年はいろいろとお世話になりました。

来年が、皆様にとって明るい、よい年となりますように。