早すぎた夢か、最後に咲いた徒花か―Loidレーベルの終了

標準

Loidレーベルが発売元会社のえいべ○くそによる買収にともない終了だそう。
1月末の本日付で発売中の盤はすべて廃盤(在庫のみということですな)。

レーベル単体としての収益性としては実はすこぶる良かったそうな。
参照:迷走する音楽ビジネスに活路はあるか(ASCII.jp)

これを「早すぎた」とみるか「遅すぎた」とみるかはあると思うけど、どちらにせよ端境期だったということなんだと思う。

個人的にはもうCDメディアの時代ではなくなっている―という意味では遅すぎた、けど作家の出自がネット中心というのは早すぎた・・・というかむしろこれから本番、ということだと思う。

で、あわてて一枚購入。
(ほんとはこれまでのキャリアへの敬意をこめて風雅なおと氏のやつもほしかったがそこまでの予算なしw)
ヘルメンマロンティック



いやーこれ


メチャメチャ良かったんですけどw



『テレパステレパス』や『アイシンクアンシン』、本アルバムには未収録だが『サボテンと蜃気楼』などで有名なKnots氏のLoidレーベルでのアルバム。

で、上記のことがあったので、これ全部初音さんが歌ってるかと思いきや

全部肉声、恐らく本人


ほんでまた


これがすごくいいw



ある意味ミュージシャンにとって理想的な発表の形じゃないですかね。
初音さんにプロモートしてもらって(それはそれで楽しんでもらって)、現物としてもしっかりクオリティがあるという。

ほんでまたギターのトーンとリズム感が素晴らしいんだわ
ライナーにある4コママンガもほのぼのとした中にちくっとしたところがあってらしくていい。
(pixivに発表されてた別のヤツ見ても才能あるわと思ってたけど、すごくリリカル)

あとは今後こういう才能をどう世間に認知してもらって、どう収入につなげていけるかだろうなあ。
霞を食っては音楽はやっていけんので、先立つものは大切。

そういう意味でもLoidというのは偉大な実験だったと思う。
そしてきっとここから咲く花は必ずあるだろうと思う。

関係者の皆様に敬意をこめてお疲れ様でした、と申し上げたい、うむ。

以下、若干P(KNOTS)氏作品
―一曲だけ聴いてみるなら『テレパス~』『サボテン』あたりを。


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