チュニジアあたりに端を発した民主化デモがエジプトにも波及している模様。
自分なりの把握がまだ十分できていないんだが、経済自由化と、それにともなう貧富の格差拡大、高失業率で既得権益層に対する若者たち中心のデモという、いまの日本からすればけっこう「明日は我が身」な感じ。
(一昔前なら考えられなかった話だが)
まあ一度「自由主義経済」という毒の果実をかじったなら、古き良き伝統的な保守政治なんてできっこない。
今回騒動の起こっているところはイスラム圏だと思うんだが、これまでの独裁長期政権も、相対的な貧しさと(正否はともかく)家父長的ニュアンスが、そういうムスリム的な保守伝統の部分とかみあってたからギリギリまわせてたんだろうか。
しかし「資本主義経済」という毒の果実の、旨みをいちど味わってしまったらもうそこへは戻れんわな。
逆にいうと、それにともなうイスラム圏の緩やかな解体と、拒否反応としてのイスラム原理主義のさらなる先鋭化・過激化が待っているのかもしれない。
日本国内での反応は鈍いようだが、欧米の株式市場が即反応していたのは、そういったところもあるんだろう。
昨秋の北朝鮮の韓国砲撃事件とちがって、対イスラムで真っ先に矢面に立たされるのはやはり欧米を中心としたキリスト教文化圏だろうから。
とかなんとか小理屈はさておき、国内メディアが扱いかねている中東情勢ですが
「そんなら現地メディアでみればいいジャマイカ!」
ということで早速探してみたらアルジャジーラのiPhoneアプリあったので入れてみたらリアルタイム中継やっとった。
国際放送なのでちゃんと英語版アリ。
なので英語版で昨晩しばらくぼーっとみとりました。
国内メディア完全に置いてけぼりだな、こりゃ
ICTというのは基本「中抜き」のテクノロジーだが、ほんとそれを今回顕著に感じた。
こうやって、中抜きで世界を直接把握する若い層が増えれば、日本もちっとはかわるだろうか。
ただ、まだまだ日本国内のテレビ大好きなひとは山ほどいて、その影響力が大きいのも事実。
そしてこの国の資産の大半を握ってる高齢者もテレビは大好きだ。
確かに楽だ、ただ受動的でさえあればいいから。
しかし、昔の人がいったこの言葉は本当に正解だった、と自分は最近痛感している。
「テレビばかり見ているとバカになる」
テレビもやはり毒の果実なんだよ。
そこに立体的な思考力は育たない。
ただテレビ大好きの人を止めるつもりも、議論する気も、自分にはない。
as you like.
it’s your own life.
※けどもちっと欧米の主要メディアストリーム放送増えてくれんかね。
いちいちpodcast落として聞くのはめんどくさいわ(‘A`)