『クリムト展 ウィーンと日本1900』@上野・東京都美術館

標準

著名な画家で積極的に「好き」と言えるのは数えるほどしかいないが、この人はその一人になる・・・かなぁ。
その割にはあまりその詳細を知らずにきたが、今回この展示みることで薄々感じでいたことが当たりだったと確認できたことはちょっと自分の審美眼に対する自信につながった。





とにかくこのクリムトという画家の特徴は「ゴージャス」という感に個人的には尽きる。象徴派というカテゴライズだそうだが、その緩やかにみえる筆使いとそれに相反する金属的な描写が混じるのが以前から「貴金属とか宝飾デザインみたいだなあ」という感が強かったんだがそれもそのはず、このかた金工の家系のお生れだったんですな、納得!

それがわかると自分の感じていたこの人の作品の魅力の根元がそういった金属細工的なディティールと柔らかな人物画部分のミクスチャーにあるんだな、というのがよくわかった。これは今回観にいっての大きな収穫。

またそういった本格的な作品意外にも装丁的なデザインというかミュシャ的なポスター的アートワークもけっこう手がけられていたというのは意外ではあったが納得だ。そういうところにも金工の家系ー幾何学的デザインの才というのが見てとれる。

あと非常に艶福家だったようで羨ましい限りだw同じこッパゲでも才能があるとこんなにモテモt(違ただやはりそういったエロスというか女性への憧憬の部分が創作の原動力になっているんだろうなあ、というのはその後観にいったモロー展でも感じた。やはり助平であるということは偉大であるということか(違

会場となった東京都美術館はなにげに今回初めていったんだが、スペースもゆったりで作りもしっかりしていていい場所だった。(ただし係員はry)

今回は前期を東京、後期を愛知県豊田市で開催されるようで、チャンスがあるなら後期展も観てみたい気がする。

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