SawanoHiroyuki[nZk] LIVE “R∃/MEMBER”@豊洲PIT 2019/03.06-07

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nZkプロジェクトのニューアルバムのリリースに伴い3/6、7の両日行われたSawano Hiroyuki[nZk] LIVE “R∃/MEMBER”を例によって観てきた。

両日ともにおなじみのメンバー+日替わりで大物ゲストという感じで比較的シンプルなライブ構成。ニューアルバムを冠しているライブだが、その収録曲が大物アーティストとのコラボばかりのアルバムなので、必然的にこのライブではこれまでのnZkプロジェクトからの曲がほとんど。結果的にこれまでのプロジェクトの経緯を「REMEMBER(振り返る)」ようなライブとなった。

R∃/MEMBER(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)(特典なし)
SawanoHiroyuki[nZk]
SACRA MUSIC (2019-03-06)
売り上げランキング: 12


会場は豊洲PIT。両日あいにくのお天気で、二日目などは寒い雨でけっこう入場待機が大変だった。客層はおそらく30代ぐらいの男女半々が中心。それより上の自分のような年齢層の客もちらほら。

登場順は両日ほぼ同じでサバプロYoshさんが切り込み役→Tielleさん→Gemieさん→二人で1曲→Mizukiさん→Nanamiさん→Aimerさん→ゲストで〆という体裁(+のざわコールでアンコールへw)

サバプロのYoshさんトップなのでどこぞのヘヴィロック系のノリ・煽りで始まるという素敵なOP(笑)毎回ここだけジャンル違うライブになるのはご愛敬(笑)。オープニングの暖機役としてはうってつけの方だと思う。

各シンガーごとで両日共通の曲+1曲は日替わりという構成がほとんどだったんだが、それぞれの個性が見える選曲で面白かった(tielleさんのみ両日同構成だった記憶)。ここで特筆しておくべきはGemieさんか。初日のグルービーな『RollerCoaster』と『X.U.』のダンサブルな曲で両日行くかと思いったが二日目は『Call Your Name』を披露。この曲はオリジナルmpi氏のVoのパワーバラード。mpi氏のボーカルは男性ボーカルでかなり低めのキーかと思うんだが、これオクターブ上になるんかな、よく歌い切ったと思う。ちゃんと「こういうのも行けますよ」と自身の手札を見せた感じ。がんばってるな。

MIZUKIさんは『&Z』と『aLIEz』、二日目はこれまで歌われたことのない澤野氏の旧曲を。MCでは「”素敵です”を突っ込んだのがだんだん自分の首絞めるはめに(笑)」と。(澤野氏がこれまでMCでぽんぽん「素敵です」を連発するのでうさんくさいというのを以前突っ込んで以来このライブでは「素敵」が微妙な言葉になっていたのだ:笑)

ここでバンドメンバー紹介があり続いてnaNamiさんが登場。naNamiはnZkご無沙汰だったかと思うが久々に声が聴けてよかった、ようこそお帰りなさいという感じ。以前聴いたときより自然体な感じがするので地道に努力されてたのではないか。月見ル君想フ(ライブハウス)でソロでも出演しているとのMCあったがとか懐かしい名前を聞いた。(友人のライブ観に自分も昔何度か行ったことがあるのです)

そしてAimerさん登場。やはりAimerさんは存在感大きいのか登場時の歓声が一気にボルテージ上がる。またパフォーマンスのほうも文句なし。他の方も実力派ばかりかと思うのだがだからこそAimerさんのボーカルアプローチの引き出しの多さが凄くわかるというかダイナミックレンジの幅がめちゃ広い。今回のPit、両日とも音響かなり良くなかったんだがそれでも分かるこの凄さ。両日で『StarRingChild』(初日)『S-Ave』(二日目)『BloodyFate』(両日)『ninelie』(二日目)と一番枠も多かった。これに加え新曲の『i-mage』を披露されたんだが、この曲はこれまで「緊張」と「弛緩」でいうと「緊張」系の曲が多かった澤野xAimer組では初めての「弛緩」系の曲でスルメ曲になる予感。すごくリラックスできる。これなにげに新機軸では。インタビューにもあった歌詞中の「陽射しと雨」がAimerさんのツアータイトルとシンクロしてたというのもにくい(笑)。(まあ澤野さんらしい心配りだとは思うんだが)ちなみに以前からライブ中に澤野さんと視線あわせようと思ってもこっちを全く見てない!というのがネタになってたが、今回ようやく二日目で視線合わせた模様(笑)。

ここのあたりで両日ともラストパート=大物ゲストの登場。
初日は西川貴教”兄貴”の登場―やっぱり存在感が凄い。歌ももちろんなんだがMCというかトークの面でwいきなりこれまでの澤野氏の「クソMC」トークで全部持ってった感あり、いきなり一人腹話術漫談みたいなの始まるしwけどそんな西川の兄貴も集合写真のときに「変顔はやめて!姪っ子が学校でいじめられるの!」といいおじさんぶりを(違 けどやっぱりボーカルはすごかったっすね、安定感というかレンジの太さというか―とにかくエンジンに余裕がある感じ。ここはさすがベテランの貫禄。『NOISEofRAIN』『Roll the Dice』『History』と今回のシングルからのコラボ曲は全曲披露してくれた。短期間でこれだけのコラボ曲作ったこの感じからすると今後も絡みはあるのでは?期待したいところ。

二日目はゲストLiSAさんだが、キャリアのある方のせいなのかここでもやり込められる澤野氏(笑)。なんかお姉さんキャラということもあってかテキパキと〆られててワロタw披露された『narrative』もアルバム収録版と比して遜色なしのクオリティ。サビのハイトーンも普通はきついと思うがかなり余裕をもって歌ってらっしゃった印象。人気は伊達ではないちゅうことか。で、そんなLiSAさんから先輩扱いされるAimerさん(澤野組では先にコラボしてるので:笑)澤野氏からもAimerパイセン扱いされる(苦笑)。Aimerさんが両者をつないだこともポイントとか。で、実はLiSAさんとのコラボ曲は1曲のみなのでどうするかと思っていたのだが、ここでLiSAxAimerでの『StarRingChild』というスペシャル感満載の1曲が披露。LiSAさんは高音特化型、Aimerさんはローに大きな魅力あること考えるとなにげにめっちゃ良い相性の組合わせ感。この組み合わせ、場合によっては今後もみてみたいかも。

両日ともゲストのパートでいったん本編〆→アンコール。本編〆の前には当日のゲストの方との記念撮影も(二日目はここでもポカやらかしてLiSAさんに〆られてましたw)

アンコールは新アルバムからnZk常連メンバーによるタイトル曲『REMENBER』とゲストのパートの2曲構成。初日は『History』、二日目は上述の『StarringChild』。
最終日は『REMENBER』のほう大トリとなったが、この日はYoshさんのリードで観客参加で大雄叫び大会に。こういったライブらしい構成も打ち込みの比率多いであろう澤野曲を考えると初期のころからは考えられなかったなあ。そういう意味でYoshさん加入の意義は大きいと思う。また『Barricades』などに代表されるこの雄叫び系の曲は個人的に大好きだし、ライブで歌詞知らなくても声出して楽しめるということではすごくいい要素だと毎回思う。

トータルではこんな感じですごく楽しんだんだけども、両日とも終演後「なんか物足りないな」と思ってなんでだろう?と考えるにやはりあの澤野氏の「クソMC」があまり聞けなかったことが最大の原因の模様(笑)。あのMCがなくて調子が狂うとはこちらもだいぶアレに慣らされてたということか(苦笑)。

ただどうもあのクソMCがないおかげでなんか今回澤野さん挙動不審が目立ったので、西川のアニキにおかれましてはどうか今後は目をっつぶってあげていただきたいところ(笑)。

とりあえずそんな感じでした、あー面白かった。

次回のライブもアルバムリリースと同時に公表され、6/9に前回と同じパシフィコ横浜で行われるとのこと。アルバム封入のコードで先行予約できるようなので興味のある方はぜひどうぞ。

※今回は日曜夕方なのでお勤めの方も参加されやすいかと

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