このところ知名度もぐんと上がり、コンスタントにライブを行っているAimer。本年度も来春にかけて長期のツアーの最中だが、その東京公演を先日観てきた@東京国際フォーラムAホール。ツアー開始直後に声に不調でたという話もどこからか聞いていて、無理してほしくないなと心配してたんだがそれを全く感じさせない素晴らしいステージだった。
Aimerさんの東京公演といえばやはりここ東京国際フォーラム。おそらく都内では屈指の音響を誇る会場だが、もうすっかりおなじみ+この広さの会場を2DAYS埋められる、それだけの人気と知名度のアーティストになっているということだろう。
冒頭に書いたように声のトラブルの点をすごく心配していたんだが(元々のどにトラブル抱えつつここまで来られた方なので)、一聴する分には何の破綻も感じさせないステージが最後まで展開された。
今回は演出力高いステージセット&照明も素晴らしかったし、3~4曲ぐらいを一単位として間にMCを挟みつつ曲のチョイスや配分もパートごとにテーマ性感じられて申し分なし、ツアータイトルの”太陽と雨”を意識したセットリストということだろう。全体として非常に優れたパッケージングで、けっこう来られていた国外からのお客さんや今回が初めてライブに来られたお客さんに凄くいいバランスだったと思う。
特に今回はすごくステージ(特に照明)がカラフルで、すごくポップさの出ている明るいステージだったのが素敵だった。
ただ注目の”声”の部分に関しては、これまで観たライブの印象と冒頭の不調の話から考えると、まだ完全復調というわけだでもなさそうとも感じる部分も。これはどういうことかというと、普段なら「ここでアクセルべた踏みに行くよな」というところをうまーく別の組み立てで負荷をかけずにピークを作っていたような印象を受けたため。つまり普段は「A→B→C」といくところを「A→D→E→C」みたいに喉に負担かけない形でつないでいくというか(あくまでも勝手な推測ですが)。
これは悪いことではなくて、いま持てるすべての手札で最善の結果を出すために考えられるベストの方法がこれということなんだろう。今回MCで「”いま”の私のできる全てのこと」ということを何度かおっしゃっていたが、そういうことだと思う。この素晴らしく楽しいライブの裏では、Aimerさんの持てる全ての技術と超微細な喉のモニター&コントロールがあったということなんだろう。まるで手練れのドライバーがマシントラブルを気づかれないように超絶なテクニック駆使して(お客さんを心配させないように)平気な顔で運転してるみたいな。そしてその結果、コレだけの明るく楽しい、レベルの高いステージに仕上げたというのはほんと素晴らしいと思う。
で、そういったリミッターを外した っぽいのがラストでアコースティックバージョンで披露された新曲『I beg you』と1stからの『夜行列車』。このパートは大ラスにふさわしい深度のボーカルを披露されたように思う。(対照的に前フリのMCが気さくでいい感じだったw)そう、実は今回はMCからはそういったトラブルめいたことに関することは一切出てこない明るいMCだった。この辺りもアーティストとしての積み重ねと年季を感じる。(ただこれまでいろいろライブを見させてもらっている身からすると、これまでとの違いも感じ取れたりもする―不安抱えつつがんばってらっしゃるんだろうな、というか)
ツアーは年明けてあと数カ所残ってるようだが、どうぞなにごともなく無事に残りの日程を全うされますように。いまはただただそれだけだ。
コレならラストの大阪のチケットも取っておくべきだったか。ぐぬぬ。
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