前回見にいったときに「バンド名が性病てw」といってたら”大人の事情”で改名されたそうですw
いってきました、トリコモナス改めソネミ@赤坂MOVE。
いや、いいよこのバンド。
お世辞じゃなくていまのうち一度見ておかれることをお勧めする。
会場の赤坂MOVEはライブハウス・・・とまあ呼んでいいのかギリギリのサイズだわな。
アクセスマップ見たときに「4階!?」と見て悪い予感はしていたがビルの空きスペースに吸音材突っ込んだ典型的な空室つぶし型のライブハウス。
それでも比較的PAがんばってたが当然限界はあり。
そういう中で聴いたが、悪くないぞ、このバンド。
4ピースでやっているがまず両翼のベースとギターのバランスがいい。
ギターが意外とかっちりやってるところでベースがかなりアグレッシブに暴れてる、そしてそのバランスが歪(いびつ)になってない。
当然その両翼が走れるためにはドラムのキープが必要だが、聴いててそのあたり意識に上らず曲に集中できるということはきっちりとした仕事をしているという証拠だろう。
そしてその両翼のセンターでボーカルも小柄な身体に似合わない十分な声量。
箱が小さくてPAのミキシングの加減ということもあると思うが、両翼があれだけ鳴ってるところであれだけ通してくるのは素晴らしいと思う。
で、そのうえで乗っかるのがあの歌詞なわけだが(苦笑)。
ただその歌詞の世界観というのが実はいまのところいくつかの分裂する要素を孕んでいるような気がする。
そこだけが唯一の懸念点か。
ざっくりというのなら、歌詞の路線の違い―もっとぶっちゃけていってしまうなら、筋少的な路線と椎名林檎的な路線とでもいう(笑)。
前回見たときにも書いたが、たぶんここの面子は全員かなり頭がいい子ばっかりだと思う。
ほんで頭良すぎてぐるぐる廻ってる感じと書いたが、そのぐるぐるをどっちで抜くのかだなあ。
個人的には『あの人が死にますように』(曲名です、念のためw)的な路線のほうが可能性が大きく開けていると思うのだが。
なぜかというと、一見エログロ・アングラ路線的な歌詞のほうは実は一線越えてしまえばあとはそんなに難しくない。
難しくないということは他のバンドでもできる可能性がある、ということでもあるし、他のバンドができるということは当然競争も発生する、ということでもある。
で、『あの人が死にますように』路線―まじめにやればやるほどギャグにしか見えなくなる(笑)ぐるぐるさ加減の方向というのは、実はけっこう意識的にやろうと思ってもやれないのよ。
なのでその方向性を個人的には強くオススメしたい―というか自分がそっちのほうを見てみたいということでもあるんだが(笑)―実はこれは諸刃の剣でもあるんだよな。
全員頭がいい、と書いたが、頭いいだけに常識もわきまえてたぶん社会生活も尋常に送れてる人たちだと思うわけだ。
そういうところでどれだけその原動力となる「ぐるぐる、煮え煮え (@”@;)」を維持できるかw
そこだよね―。
そういう意味ではアングラちっくなエログロ路線のほうが無難でかしこいような気はする。
が、そうすると―それだけだとするとやっぱり魅力半減のような気がするのよねえ。
そして個人的には―これが一番大きいのだが―自分はバカのほうが好きだw
そのむかしのマンガでもいっているではないか
『音楽は 愛とバカがあればよい』と―。
(from『レッド』萩原玲二)
だから是非もっともっとバカを見せてくれwww
(とはいったものの―これはあくまでも個人的な希望としてだけ述べておきます:笑)
まあバンド改名してある意味始まったばかりともいえると思うのでそのあたりの変化も含めていま”生”でみるのが面白そうなバンドだと思います。
だいいち音源も一部出回っているようだが、圧倒的にライブのほうがいい。
(今回配布のCDも聴いてみたがかなりよい状態で録音しているにもかかわらずライブ見た後だと見劣りするw)
関係者、また興味のある方は一見をオススメする次第。
ある意味”旬”だと思うw