発売から随分と経ってしまってからのレビューとなるが一応レビューしておく。
例によって澤野弘之らしい仕上がりだが、シングルとしては昨年の『ninelie』以来のツインボーカル作品。そしてそれが非常にうまくいっている一作かと思う。
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例によって澤野氏劇伴担当の作品でその前・後期主題歌も担当・・・ということかと思うが、そのアニメ作品自体見ていないので例によって[nZk]作品単体としてレビューしておく。
ボーカルは澤野組では一番新顔のふたり-Tielle嬢、Gemie嬢のお二人。インタビューなど読むとTielle嬢は作詞にもコミットしている模様(英詞部分に関してかと思う)。
元は後期用の『sh0ut』のほうが先にあったようだが、よりアップテンポの『gravityWall』がキャッチーさの面から改めて作られたようだ。先日観たスキマスイッチとの対バンライブでも披露されていたが、非常にノリも良くツインボーカルが生える良曲。ヘヴィロック的な意味でいうのではなく、レゾナンス的な意味で「ツインスクリーム」とでもいうべき声のまじりあいが非常に心地よく、『ninelie』といい澤野氏の中で近年関心が向いているアプローチということなんだろうかな。
もちろんこれまでも氏の作品の中でのツインボーカルというのはけっこうあるんだが、男女混声のパターンが多かったように思うので、新機軸ではあると思う。そしてそのアプローチはややテンポを落とした『sh0ut』のほうがよりわかりやすい。ここはタイトル通りという感じだろうか。
本作にはほかにmizuki嬢によるバラード『oldToday』も収録されているが、この曲も非常に良い。以前に作られていた曲だそうだがそれもあってか歌詞が澤野作品にしては珍しく非常にストーレートで、そこに加えて『e of s』で一つの魅力的な型として出来上がった感のあるmizuki嬢のブレイクからのハイトーンボイスがすごく心地よい。(下記ダイジェスト映像の中で見られる)
他『gravitywall』のTVサイズ、インスト、『sh0ut』のインストも収録。
澤野氏はこのシングルリリースと同時期にDo As Infinityのシングルもプロデュースされていたようだが、こちらは残念ながらパッとしない感じだった。まあ本作品に加えテレビドラマ、進撃2期など相変わらずオーバーワーク気味にも見えるのでそのあたりは不可抗力か。
ちなみにここ最近は氏のシングルはジャケットワークのビジュアルイメージに統一性出てきていて非常にいい感じ。荘厳だがいい意味でのチープさ(ポップさ)もあり、非常に氏の作品にマッチしているビジュアルワークかと思う。
で、そろそろシングルやらデジタル配信リリース曲もたまってきているのでアルバム・・・くるかな?例年ならアナウンスされている[nZk]のライブのアナウンスも今のところないようだし、いろいろと期待したいところ。
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