TOUR 2017 “Re:Action” /スキマスイッチ(ゲスト澤野弘之)

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本日・・・というかもう昨日か、スキマスイッチ×澤野弘之@Zeppダイバーシティ東京見てきた。出るよな?と踏んでたゲストのAimerさんの登場もちゃんとあり、その比率も思ったより多かったので実質3組見たような感じで個人的にはお得感満載でした。

今回は前述3組とも見てみたいアーティストなので見に行ったとはいえ、やはり一番見たかったのは澤野氏関連。以下そういった澤野氏ファン的視点でメモ代わりに。



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※以下本来はtwitterでメモ代わりにつぶやこうとメモ書きしてたのがけっこうな量になってしまったのでそのままブログの一記事としてあげておく次第。



今回全体としてすごくいいライブだったんだが澤野組ファンの視点で見ると、Liveでの経験値の差の大きさを主催のスキマスイッチさんに見せつけられたというか・・・いや言い方悪いな、場数を踏んで豊富な経験のあるスキマスイッチの胸借してもらったという感じか(事実すごいホスピタリティでそのあたり素晴らしかったです、スキマスイッチのお二人)。対バンとは銘打っているが、それぐらいそのパフォーマンスにはクオリティに明確な差があった。

客層が限りなく「7:3」に近い感じの「6:4」で、男女比は女性が多数。かつ主催のスキマスイッチ側の固定客がかなりの比率であろうことを考えると、澤野組は完全にアウェー。さらに澤野組は女性ボーカルメインなので(リスナーは同性ボーカルには厳しい傾向を考えると)さらにハードル高いわな、基本的にやりにくい状況であったとは思う。

そして澤野組のボーカルは全員地力はある人たちばかりだとは思うんだが、もともとパーマネントにライブ活動を頻繁にしているわけではない+パッケージ主体のボーカルプロジェクト。なのでやはり各ボーカルのみなさん立ち上がりからピークを作るまでに時間がかかる感じ。これは一人がステージ通しで歌うのではなく数曲づつで交代せざるを得ないという点からも不可抗力ではあるんだが(おまけに楽曲自体かなり音域広い曲ばかりでハードルさらに高いし)、初見であろうスキマ側のお客さんにはそれは知ったこっちゃなかろうし・・・(- -;)※事実けっこう客席はお地蔵さん多かった
(さらにいうなら主催のスキマスイッチ側は-やはり圧倒的にこなしている場数が違うんだろうな-そういった立ち上がりの不安定さなど微塵も感じさせないわけでな・・・)

澤野組の順番はmizukiさん→Gemieさん→titleさん→Aimerさんだったかと思う。それぞれ各3曲づつ(真ん中の二人はツインボーカルで2曲各自ソロで1曲づつ)。キャリアとか経験値的に言うと非常に妥当な順番。(経験値のある二人で日の浅い二人を挟む形)

※あ、残念ながら今回は澤野組歌唱兵団のリヴァイ兵長w(小林未郁さま)は不在でした-色々あるんだろうが一ファンとしては単純に残念。

で、この順番、至極妥当とはいえは今回に限っては若干裏目に出た感じ。理由はリース間近のシングル曲『gravityWall』はみたところ一番クリーンヒットしてたことを思うとツインボーカルでもあるこの曲を先頭にガツーンと行くのもアリだったんじゃないかなーと。結果論ではあるんですけどね。(トップバッターで行ったmizukiさんもどちらかというと先頭打者というよりは3番打者ぐらいの方が傾向的に向いてる気がする&初めて生で聴いた『e of s』はすごく良かった)

これはgaravity〜がノリの良い良曲ということもあるが、ツインボーカルということでピンで先頭切るよりはシンガー側は安心感あるんじゃないかと。何気にげm…じゃなかったGemieさん(笑)は安定していて底を割らないだけの実力もある=ピンでも当然切り込み役も可能かと思うんだが、この曲での相方・tielleさんなどは元々パワー型でない+その場の雰囲気よって出力に波がある感じなのでこういうバディ的な工夫はあっても良いんじゃないかな、ツインVo的な曲もともと多いのにさらに増えてるように思うしw
(今回Gemieさんも持ち歌『Pretenders』をソロでやったがこれも元はツインボーカル-当然ツインのほうが聴いてるほうは好ましい)

で、そのtielleさんの後にUC曲で繋ぎでまさかのAimerさんパート。出るとは思ってたがライブ自体の大ラスのみでくるのかなと思ってたのでこれはうれしい誤算。結果nZkで3曲、スキマスイッチで彼らの提供曲『Hz(ヘルツ)』、ラストのアンコールでスキマ演奏による澤野曲『Next2U』で確か計5曲とたっぷり聴けた。

Aimerさんはソロアーティストとしてもう確固たる地位を確立している人なので、立ち上がりの不安というレベルは越えている-というか当初からそういった不安定さはほとんどなかった方(ご自身はスロースターターだと仰ってたの聴いたが毎回きちっと自分でピークを調整しているんだろう)、加えてBEST盤リリースに合わせてだろうかここ数か月だけでもけっこういろんな場数踏んでるので、ある種軽やかさすら感じる余裕の歌いっぷり。
ただ2曲目の『ninelie』で一瞬声掠れたように聞こえてヒヤッとしたが(喉に爆弾抱えつつ歌ってらっしゃる方なので)後の歌いっぷりを聴く限りはこちらの杞憂だったようでホッとした。
でnZkとしてのパートは『s−AVE』で〆澤野組は一旦退場。

ここでセット転換のため、スキマスイッチのお二人によるMCが(これもすごく面白かった-壁ドンならぬあげドンてw)続いてメインアクトとしてのスキマスイッチ。

いや〜自分も今回のツアータイトルになってるRe:Actionというアルバムまでスキマスイッチきちっと聞いたことなかったんだが、こんなある意味真っ当で良質な(ロック寄りの)ポップバンドだとは知らなかった、ライブだと余計にそれがわかる-正直すごいね。なんというか善男善女のための王道のバンドというか「まっとうな」という言葉がすごくしっくりする感じ?
(ただちょっとひねくれ者の自分としては観客の素直な感じというかお決まりの曲でのお約束らしいハンズアップなどは見ててちょっとこっ恥ずかしかったっす、もういいオッサンなんでw)

そして個人的に最も好感度高かったのはもうなんというか「ああ演奏好きなのね、ライブ好きなのね!?」というのがよくわかるタイプの演奏!曲エンディングの長回しとか観客とのコールアンドレスポンスとかwもうこれは素直に好感しか出てこない。こういう良い意味での「素直な音楽バカw」的なのは久しぶりだったのでちょっと嬉しかった。そしてアルバム聴いた時も思ったがボーカルの方うまいしすごく安定した歌唱力。澤野組の面々も頑張ってると思うがこのレベルの前じゃさすがに霞むよなあ(嘆息)エンジンの余力がぜんぜん違う感じだもの。

で、ツアータイトルになってるアルバムの中からも2,3曲はやったかと思うんだが、当然それ以外は自分は未聴の曲になるんだが、全然困らない―ちゃんとフックがある良メロディの曲ばかり。まあそら前述のように善男善女の固定客つきますわなあ。

そしてスキマスイッチのパート後半折り返し過ぎてAimerさん再登場。ここでスキマ作曲の『Hz(ヘルツ)』を。この曲もなにげにAimerというアーティストの一つの可能性を開いた良曲だと思う。

その後数曲やって-ちょっと正確に覚えてないので違うかもしれないのだが-トータル10曲前後でスキマスイッチパートは終了。
(曲数としてはこんなもんだが前述のようにコールアンドレスポンスや曲エンディングでの長回し-即興セッション的なパートがけっこうあったので満足感あった)

で、当然お約束のアンコール。ここでは澤野氏も呼び込み-そして当然Aimerさんも呼び込み、澤野氏曲の『Next2U』(アルバム『UnChild』収録)をスキマスイッチ+澤野氏演奏+Aimerさんボーカルにて。これは今回のツアータイトルアルバム『Re:Action』がスキマスイッチの代表曲を各著名プロデューサーにリプロデュースしてもらうというコンセプトなので、それの逆バージョンだとのこと-なかなか新鮮でしたね。

そして大ラスは澤野組=nZkのほかのボーカリスト全員呼び込んでの『全力少年』。これもここまで書いたように客席へのコールアンドレスポンスの回し方とか、各ボーカルへのソロパートを作るとかもうほんとライブの美味しさをよくわかってらっしゃる!?という感じのステージング、ほんとすごいなあ。

今回の共演は澤野組にはいろいろと課題の見えることとなったライブかと思うけれども、それでもすごくいい経験値を積ませてもらえたライブだったんではなかろうと愚考する次第-なかなかこういう実力・動員のある所とのがっぷり四つの共演ってめったに出来ることじゃないし、それだけに自分たちの課題点もより明瞭になっただろうと思うので。

というわけでステージ自体のクオリティの高さもさることながら、見ていていろいろと考えさせられるところもあった非常に有意義なライブでした。
お約束の振り付けなどはともかく(苦笑)、単純にもう少し小さめのハコでもっとセッション的な要素の多い内容で見れる機会とかありそうなら、ぜひもう一度見てみたいですね、スキマスイッチ。
今回も1曲新曲お披露目されてたけども、ニューアルバムもその延長線上に控えているようなので、そういったタイミングも今後あるかと思う。
楽しみにしつつ、目を配っておきたいところ。

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