【2016夏】青春18きっぷの旅・その2(弟橘姫命関連編)

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【その4】千葉県・大貫 吾妻神社

さていよいよ今回の旅程も最終日―千葉は房総方面へ。そもそも今回弟橘姫命関連の場所を回るにあたって大きな理由となったのが「なぜ漂着先と思われる房総半島に地名は残っているのに慰霊の場所らしき場所がないのか?」ということだったが、この大貫の吾妻神社でようやくその疑問は解けた感じとなる。

地図で見てもらえればよくわかると思うが、ここが一番それらしい・・・というか地理的に納得のいく位置関係だった。
三浦半島の半ばにある走水(観音崎のそば/最寄りは馬越海岸)から房総半島へ浦賀沖を進むなら対岸はこのあたりになるわけで、JRの駅からこそ少々歩きはするが位置的にも雰囲気的にもここが走水の走水神社と対になっているような雰囲気が濃厚だ。

一つはその立地=この大貫の吾妻神社も比較的高い位置にあるのだ(ちょっとした丘陵の中にある感じ)。おそらく遮蔽物なければ西に海を望めるのではないか。走水神社も非常に急な参道の階段が特徴だったが、このあたりのつくりが似ているような気がする。
ちょうどここへ伺った当日は秋のお祭りが近いこともあってか境内の階段の修復工事の真っ最中だった。古い石段の参道も風情のあるものだが、それよりも利便性を優先したこういったメンテナンスが行われているというのは、ここがちゃんと「現役」の場所である、ということだろう。神社が鎮座している丘陵のすぐ脇に学校があるというのもいい。ただそういったこともあってか、社殿もものすごく古いという感じはなかった+末社の類もあまり祭られていなかったので、基本、地域の総社としての意味合いのほうが現在は強いということだろう。もともと神社によっては社殿はなく山だったり墳墓だったリがご神体だったりすることも多い―そこから時代を経て社殿・拝殿が設けられるというのはよくあることのように思う。

で、最初の疑問に戻るが、要はこういう生活密着型+末社がたくさんあるわけでもない+交通の便が悪いということで、この神社はあまり調べても出てこなかったのではないかと推測-観光地的な雰囲気とは程遠いからね。

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こうしてここでようやく弟橘姫命に関する疑問の一つが腑に落ちたワケだが、繰り返しになるがここは何しろアクセスが悪い。最寄りの大貫駅から3キロ弱歩かなければいけない+道順が少し読み違えるとほんとまわり農道に近い細かな道路ばかりなのでかなり迷う可能性があると思う、自分も正直スマホのGoogleMapなければ危うかった。加えて当日かなりの晴天で暑かったのだが、そういった立地なのでなかなか自販機のようなものが途中で見つけにくかったのもきつかった。

ここは道中には真言宗のお寺などはあるが、ほかに大きな境内を持つようなところはなし。ただ途中でお稲荷様らしき古い感じのほどほどの大きさのお堂が道路わきに立っていたが、なんとなくアンタッチャブルな気がしてお参りまではせず(賽銭箱のようなものぱっと見えなかったし)。

暑さでばてそうになりながら駅まで戻ると奇しくも千葉行の電車が!慌てて飛び乗り無事ここ大貫での行程は終了。
(当然ながらこんな場所だったので食事をとれそうな場所も特になし)


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