ここのところ何度か大阪の実家の片付けなどで帰阪していたのだが、旧職場でのお知り合いであるT氏より「今年は帰阪されないのですか」とのお声。
T氏は数年前に帰阪の際に大阪の実家近くまで足を運んでくださったことがあるのだ。
そういえばあれからちょっとたつな・・・たしか中国地方とお聞きしていたので
「あ、その時期帰ってますんで今回はこちらがうかがいますよ」
とポロリといったのが運のつきwお聞きすると岡山からちょっといったところぐらいと思ってたのががっつり鳥取でございますわよ!?
しかしこれもいい機会!そういうチャンスを与えてもらったと思いいそいそと出かけることにしたのでございました、はっはっはw
当初は18きっぷで行こうかと予定を組んでみたのだが、日帰りしなければいけなかったのでさすがにそれではきつい。ということで急遽今回は特急を使うことに。
一つはいわゆる新幹線以外の特急列車というものを考えたらこれまで使ったことなかったかも、ということでこれもいい機会とおもって。
とはいえ日帰りにしたので朝は早めに出る。
あさ6時台に地元の駅を出て大阪まで。7時半すぎの「はくと1号」に。
で、初のノーマル特急券使用なわけですが(笑)座席の指定通りに座って間違いなかったようなのだが、車内のしきりに表示されているグリーン席の表示が非常に分かりづらく、検札くるまでドキドキ「扉はグリーンてなってるけどw」
(結局これは帰りの列車でわかったんですが、当然グリーンではなかったです、扉の位置がややこしかっただけ―そう、あのぼろいシートがグリーンなはずないわなw)
とかビビりつつ車内からtweetしてると姫路まであっというま、遠間に改修を終えた姫路城の白い姿が。
姫路から上郡を通り、上郡から智頭急行線に。てっきり姫新線を通るものかと思ってたのでここはちと残念。
ここからは草深い山の中を行く。宮本武蔵の出身地ということもあって、途中宮本武蔵という駅もあった模様(当然特急のため止まらず)。
この日、天気は快晴で素晴らしかったのだが、窓にUVコートされていたせいか若干暗めにうつる。しかし連結部の窓から見ると非常にきれいな色。日程的には非常にいいころ合いで来た模様。
普段こういう山間部の形式を電車で行くのは嫌いでないのだが、今回は寝不足のせい?もあってかなぜかすこしつらかった。一つはあまり変化のない、似たような景色が続きすぎたからかも。このあたり秩父へ向かうときにとおる山だらけの景色と少し似ているかもしれない、山深い路線を進むと突然平地が開けるところが終点というのもよく似ている。さらに疑問はこういう草深い山奥でも、けっこうどこも立派なお家が建っていること。みんなどんな収入でああいう立派なお家を建てているんだろうなあ、と毎回疑問に思う。
しかしそんな代わり映えのしない景色が続くのを補うように、車内の電光掲示板が各駅その町の特徴を案内していてここは良い企業努力。
そうこうしているうちに鳥取到着
鳥取駅はきれいな近代的な構内だが手動改札きたよー!?
しかし一つびっくりしたのは駅構内のコンビニでの酒類の比率の多さ!皆酔っぱらって電車に乗るのデフォルトにしろっていうことなの?(笑)
そんな景色に若干どん引きしつつ駅構内をうろうろしていると、そろそろ次の目的地にバスでいくか電車で行くか決めなければいけない時間。待ち時間と当日の気温から30分ほどの待ちで済む電車で行くことににする。
券売機で切符を買い山陰本線へー当然ドアは手動開閉wワンマン列車でローカル感ばりばりの中を15分ほど。途中写真をとり損ねたが湖山という駅の近くに大きな池があり、「池」とつく湖沼のなかでは日本最大だそうな。景色もきれいだった。
で社内の奇声を発する別の乗客にビビりつつも末恒という目的駅に到着。
ここでで降りて2キロほど歩く。(後でgoogleマップではかると2.5キロほど)
しかしここで最初の誤算ー線路またごうと思ったら駅の周りでまたげねえw少し先に遠回りしてやっとだ!?
おまけにGoogleマップだとかちっとした道に見えているが田んぼの中を突っ切る農道だよー!?
舗装は結構されていたので後で考えるとなんちゅうことないのだが、畦の草がけっこうのびていて、なおかつ気温がこの前よりは低くなっているとはいえまだ30度台、おまけに手元の水が150のペットボトル一本のみ
「あ、これはちょっと間違えるとまずいパターンかも」
事実、線路をくぐるトンネルにつながる筋が田んぼ脇のあぜ道と平行して走ってたので、へたすると往復コース食らうところだった。
ここをなんとかクリアし、トンネルくぐって線路をこえ、海岸側の道路のほうへ。すると次は途中の農家さんが散水機を豪快に道全体に設定されており、スパーマリオの火の輪くぐりならぬ水ノ輪くぐりですよw
ようやく幹線道路まででて、平行する細めの道の方を歩いて目的地に向かう
で、出ましたよ、地方ローカル車文化の産物・ラブホテル街w
しかしここその連れ込み宿の真正面に墓地が向かい合うように立っている、こんなところでエロスとタナトスを表現されましてもw
で、エロスとタナトスな道をぬけると
「海じゃー!?」
季節がお盆を越えていたからかもしれないが、この日見た日本海はやや緑掛かっていてものすごくきれい!
思わずテンションあがって足取りもはやくなる。
そうすると目的地近くの看板発見!
そしてそこから大して掛からずに海水浴場らしき海岸がみえてくる。前述のようにすごく海がきれいだったので、思わず予定外の海岸でヒャッハーwですよ!?
(さすがに水遊びでなく写真バシャバシャでしたが)
海岸をしばらく進んで山側への地下道をくぐると、コンビニやらレストランのあるエリア。
そして目的地の白兎神社の鳥居が!
三峰のときは狼でしたが、ここはその名の通りうさぎさん、みんなちっこくてかわいい!
そして二の鳥居?をくぐると手水舎が。
最近神社に行くときは意識的に手水舎を注意して見ているんだけども、ここも例の少女マンガ調でしたが「白い」フリフリ。(通常は赤が多い)因幡の白ウサギにちなんだ神社なので白なのかなあ。
そして右手に水のつきないという池をみてちょっといくとご本殿。こじんまりとしていて、けど清潔感のある良い雰囲気のご本殿でした。
(ここで少ない小銭をお賽銭として全力投入してしまい、おみくじを引けなかったのは凡ミスw)
基本、このご本殿まわりは特にほかのご祭神がたんまりあるという感じでもなく、ほんとゆっくりとお参りできた感じ。
自分のジンクス的には神社へ向かう道中とか社殿内で虫さんとか鳥さんに遭遇すると、歓迎してもらっている証拠と考えているんだけど、ここでも黒アゲハやトンボを見かけた。(お参り後だから良かったもののさすがに藪蚊はご勘弁とぺしっとやってしまい、社殿内で殺生してしまったことが若干悔やまれる・・・orz)
そうこうしてひといきつきつつ、今回お声をかけて頂いたT氏にメールで到着連絡しようとスマホをいじっていると
「ひょっとして偽さんでしょうか?」
なんとT氏、予定を伝えていたとはいえ、頃合いを見て拉致りに来てくださった模様!いやーかたじけないというか申し訳ないというか。
お車でざっと鳥取名所をご案内頂けるとのことで早速お言葉に甘えることに。(なんとお車の運転はお母様がわざわざ出てきていただいており、恐縮度倍増)
港や海鮮市場をいろいろと廻って頂き、地元ならではの情報をご教示頂く。そしてこの地域でコスパのいい回転寿しということで「北海道」というチェーン店でお寿司をごちそうになりました。
(鳥取なのになぜ北海道!?というのはヒミツやw)
この日は前述のように好天に恵まれ、海も非常にきれいだったので、海岸というか岸壁に近い公園のような場所も2カ所ほど見せて頂いたのだが、どこも整備が行き届いていて、非常にいいかんじ。こういうところならドローンも遠慮なく飛ばせそうw
T氏曰く「自分で能動的に楽しもうという気持ちがあれば、こういう土地柄のところで生活するのはけっこう素敵な生活が送れるんですよ」とのこと。
この辺りは非常に同感である。そしてお寿司の後は鳥取砂丘へ。
砂丘の中には入らなかったが、もうすこしタイミングを選べば、確かにちょっとした景勝地(その日は休日だったので観光客てんこもりだったのだw)
それよりも自分的には砂丘手前の駐車場のほうからながめた海の景色ー高い空に大きな雲、緑鮮やかな松ーその坂道の景色がけっこう印象に残った。
(あ、もろ他の方写ってるwまあお顔判別できないサイズで写ってらっしゃってるのでよろしかろう、ご勘弁を)
その後、鳥取城址まで車で送って頂き、ここまで運転手を務めてくださったT氏のお母様とはお別れ。なんと申し訳ないことにおみやげまで頂いてしまう。いろいろと細やかなお気遣い、ほんとうにありがとうございました。
で、ここからの鳥取城址、ここが個人的には大当たりでした。
ちょっと山陰ということで頭結びついてなかったけど、あ、そうか、ここ秀吉の兵糧攻めの鳥取城じゃん!?と今更ながらつながったという。
その鳥取城の立派な石垣がかなり残り、実際にその一部が公園状態で入ることができる。
そして何よりも良かったのが、この掘割の中にある仁風閣という明治・大正期のものと思われる迎賓館?
映画『るろうに剣心』等のロケでも一部使われたそうだが、基本は大正天皇のご行幸の際にその接待用にたてられた建物らしく、200円で内部を観覧できる。
いや、これがいまの目で見れば特別飛び抜けてゴージャスという訳ではないのだが、やはり当時のハイエンド、ちょうど良い感じの品の良さと高い天井、何よりゆったりとした空間と雰囲気がそこかしこに感じられて素晴らしかった。一部の椅子に実際座ることができたというのもでかかったかもしれない。
たしかに一部古びてしまっているのだけど、よく考えるとこれよりも派手で華美な建物はいくらでも現代にあるが、逆にいまこういう余裕のある建築ってあまりないよな、というところがいちばん大きな発見だった。
個人的にはどんな時代のものでもその当時のハイエンドなものは後世にも通用する部分が残っていると考えているんだけど、図らずもそれを証明してくれた感じ。そんなに広い建物ではなかったんだけど、結構ゆっくり見て回った。
その後、せっかくだから石垣の近くを抜けて駅前に戻りましょう、ということで杣道に石の階段のところを上り(入り口にお稲荷様があったのでご挨拶しておく)石垣の上の広場になっているところまで。
あまり上った印象なかったわりにはかなり遠くまで見渡せて、ほどほどの高さ。
この広場のところもゆったりとしていて、ビニールシートでもひいて寝転がりながら本でも読むのに良さそうな絶好のロケーション。
(近くの高校に通っていらっしゃったT氏は事実校舎を抜け出してときどきこの辺りで息抜きしてらっしゃったそうなw)
そうこうしているともう日が暮れ始め、帰りの電車の時間も近づいてくる。
駅前までだべりながらだらだらと歩き、駅に到着すると、ちょうど電車の30分ほど前。
ここでちょっと茶をしばきつつ今回本来の議題だったはずの情報交換等の話をし(笑)、慌ただしいなかT氏に送って頂き改札をくぐる。
ほどなく電車も入って来て、自分の席に座る。
ええ、発車してしばらくツイートなどしておりましたが途中で気絶しておりましたよ(苦笑)
それでも2時間ちょっとで大阪までつくんだもんなあ、最初は例によって18切符で考えていたけど諸事情で今回特急選んだとはいえ、結果的にこれが大正解でしたわ、特急ばんじゃーいw
え?タイトルに18きっぷって入ってるのにいっこも18きっぷ使ってないじゃん!?ですと?
そうですよ、この旅で変なスイッチが入ってしまい、東京まで戻る日の前日に急遽18切符をポチッとしたのですよ。
(だから「一部」とついてるわけですガハハハw)
そういう訳でこんどはほんとに18きっぷの旅含む次回へ続く(笑)