【2016夏】青春18きっぷの旅・その2(弟橘姫命関連編)

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この夏の18きっぷの旅まとめ・その2は弟橘姫関連の場所。

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ご存じ弟橘姫命は日本武尊の奥様。で、なぜその関連地を回ってみることになったかというと、そのきっかけはある小説の中にぽこっと出てきた嬬恋神社(お茶ノ水)に行ってみたことに始まる。

tg_00なにせここ、周りがラブホテルやら連れ込み宿があるというキョーレツな場所で(苦笑)、それと対照的にこじんまりした神社だったのが気に入って時々お参りに行くように。
(ちなみにここは江戸時代からの由緒ある神社で、当時はもっと境内が広く周りもこんなうさん臭さはなかったっぽい)


でご祭神を調べるととうぜん弟橘姫命-なんせ「嬬恋(妻恋)」ですからね。そういや胡散臭いとはいえ一応ウチの家紋も確か橘だったわ、なんかこれもご縁かね?ということに。それから興味をもっていろいろ調べてると、弟橘姫命をまつった神社というのは関東近県にいろいろあって。なかでも三浦半島の走水神社に行ってみたことがある種決定的で、この神社からの景色をみると確かに弟橘姫命の受難のエピソードというのはすごく説得力があった―ディティールはともかく、それに近いことがあったんだろうな、というのが想像できるというか。

日本武尊の一行はこの走水から浦賀水道をわたって対岸の房総半島へ向かう途中、嵐に遭遇し、それを鎮めるために弟橘姫命は自らを犠牲にしてその身を海に投げるわけだが、その名残とされる地名が今もたくさん残っている。袖ヶ浦、君津、木更津・・・どれもこの伝承からきているといわれる地名。ただその割にその該当の土地に弟橘姫命をきっちり祭った神社というのは少ないな、というのがずっと気になっていた。あるにはあるんだが、あまり著名でない、あっても沿岸部からかなり奥に行ったところに建っている等、なんとなくしっくりこないものがあった。

じゃあ実際に行ってみてみればいいじゃん?

ということでとりあえず回れそうなところで、ある程度の規模がありそうなところを片っ端から回ってみようかと。そうやってこれまでちまちま暇なときに回ってたわけですな、関連の場所を。で、今回は18きっぷもあることだし、そういう普段のちょこっと行く感じでは行きにくいところを集中的に回ってみました。で、今回回ったのは以下。

・本納:橘樹神社(千葉県)
・天王町:橘樹神社(神奈川県)
・中之条:吾妻神社(群馬県)
・大貫:吾妻神社(千葉県)
・木更津:吾妻神社(千葉県)

これに加え、下調べせずに現地で偶然行きあたった八剱八幡神社(木更津)もいちおう関連するっぽいので合わせて記載する。

【その1】千葉県・本納 橘樹神社

いろいろ調べていてまず最初にぶち当たったのがここ。調べるとよく名前が出てくる割にいちばん個人的にしっくりこなかった―その理由は何よりもその立地。なぜ浦賀水道で受難した人を祭ってあるのに、沿岸部でなくこんな房総半島のど真ん中なのか?その証拠に最寄りも内房線じゃなく外房線ですよ!?

で、今回各地まわってみてなんとなく疑問は解消。要はこの地あたりでようやく落ち着いて亡くなった弟橘姫命をきちっと祭ることができたということなんじゃないかと。
ご存じのように日本武尊が浦賀水道を渡ろうとした目的は東征のため。一説によるとこの房総半島に割拠していた部族の討伐が第一目的だった的な話もあったりするので、弟橘姫命の受難後、上陸してもすぐ何らかの作戦行動―場合によってはそういった敵と交戦状態に入ったのかもしれんなあ、などと。で、そのあたりひと段落ついてから落ち着いてようやく遺品の整理などができたのがこのあたりだったんじゃないかと勝手に推測。

この神社は最寄りの本納駅から徒歩15分前後だろうか。駅から北上し途中の中学校を目安に突き当たった道路を西へ進むと見えてくる。社殿はほどほど広く、社格も上総国二宮とあるのでぽっと出の場所ではないのは拝殿などの雰囲気からも分かる。境内には池もあり良い雰囲気の場所。もともと古墳的なものもあったらしいとかも書いてあったように記憶しているので(そういった墳墓的なものが元々のご神体?)そういう場所でお弔いをしてそれ以降、由縁の場所になったのかもしれんなあ、と。

当日は素晴らしい晴天で空の青さと境内の木々の碧がとてもきれいだった。
ただしやはり遠い+周りになにもないので、再訪するにはちょっと覚悟のいる場所ではある。ちなみに神社のすぐ前がコンビニなので、そこで休憩ができる。この手の場所にありがちな駐車場を広めにとった車でのアクセスを想定したタイプなので、そういうことからこの神社も基本的に車でのアクセスがほとんどなんだろう。

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